けがにの日記

ライブレポを書きたい。

ピノキオピーワンマンライブ「MIMIC」(2023. 07.29)ライブレポート+MC全文

ピノキオピーワンマンライブ「MIMIC」

2023年7月29日(土) 開場17:00 開演18:00

於・KT Zepp Yokohama

出演者:ピノキオピー、RK、サガット、ARuFa、初音ミク鏡音リン・レン、ゆっくり(SofTalk

一般指定席:¥5,500+1D(¥600)

指定席(2階席最前2列・着席指定エリア):¥6,500+1D(¥600)

アーカイブ(~2023年8月29日(火)23:59)つき配信:¥3,000

セットリスト

 

[註:以下の文章は、歌唱や演奏の感想、「MC全文」を配信のアーカイブ映像をもとに筆者が文字起こししたもの、その他適宜目次、ト書き、照明の情報、註等を付したものです]

 

ピノキオピーの公演として初めて、全員に座席が用意され、公演前日には「ライブ前には空腹を避けよう」などとアナウンス*1されるなど、主催者が観客の健康に細心の注意を払っている様子がうかがえた。

2023年7月28日、ピノキオピー公式Twitterアカウントよりなされたアナウンス。

開場

筆者は2階席で鑑賞。会場に入った瞬間、今までのピノキオピーのライブからは考えられないほどステージが自分の位置から遠いことを悟り、驚愕した。

2階席、ステージから見て右端に鬱Pが座り、携帯を弄っていた。

開演直前、「声を出して応援される際は、マスクをご着用ください」とのアナウンス。マスクを一切準備していなかった観客も少なからずおり、会場から困惑の声が上がる。Twitterのフォロワーが「声出ししたかったのにマスクを忘れてきた」とツイートしていたのを確認し、開演2分前に当該フォロワーの席へ走る筆者。その周辺にいた観客とも合わせて4枚ほどマスクを配った。

また、「ペンライト/ぬいぐるみを掲げる際は、他の客の迷惑にならないよう、胸の高さまで」というアナウンス。直近のピノキオピー出演ライブ「超ボカニコ2023」(2023年4月30日、「ニコニコ超会議2023」内にて開催)終演直後からSNS上で苦情が相次いだこと、ピノキオピーの音楽性や2010年代から続くライブスタイルが、ペンライトやぬいぐるみに象徴される文化にそぐわないことを踏まえての要請と思われる。

また、「写真撮影OK・短い動画撮影OK・SNSへのアップロードOK」も、これまでのライブで培われた伝統を踏襲する意思表示ともとれるアナウンスであった。

 

開演前BGM:アップルドットコム

開演

BGMフェードアウト、暗転。拍手が会場を埋め尽くし、すぐに静寂。

 

音出し。何かが割れるSEが2発、ドラムのハイハットが2発。

 

オープニングのインストゥルメンタルと映像が流れる。アンビエントっぽい雰囲気。

ステージは暗いが、下手側にピノキオピー、上手側にRK、中央にサガットの姿が確認できる。

ピノキオピーは今回のグッズ「MIMICホログラムTシャツ」、足首丈の黒ズボン、赤いニット帽。久しく目撃されていなかった「白い仮面」を着用していることがわかると、客席はざわめいた。その背後には銅鑼が1台。

ピノキオピーの機材にかかったクロスには古くからのアイコン「溶けるどうしてちゃん」、RKのクロスには「MIMIC」のロゴが大きくプリントされている。ピノキオピーの卓の端にはアイマイナとどうしてちゃんのぬいぐるみが寄り添って腰掛けている。

 

ピノキオピー:セイ!

掛け声とともにインストゥルメンタルが盛り上がり始める。

ピノキオピー:イェイ!

左手でマイクを持ちつつ、掛け声とともにピノキオピーが右手で銅鑼を打ち鳴らす。サーキットレースのスタート音が鳴らされ、音圧がさらに強まる。カラフルな照明がぐるぐるとステージを照らす。この時点で1階席は総立ち、2階席も半分ほどが起立。

 

1. 転生林檎

最初のAメロが終わってイントロに入るとき、「転生林檎!」の掛け声とともに仮面を外し、どこかにうっちゃるピノキオピー。

ピノキオピー:皆さま初めましての人は初めまして、ピノキオピーと申します!

ゆっくり:オウイェ

小刻みなスクラッチの音が要所でビートに合わせて響く、リズミカルでノリやすい1曲目。思い思いの色のライトバングルが客席で光る。ペンライトもまばらだが確認できる。

 

2. アルティメットセンパイ

イントロが始まった瞬間、客席から悲鳴が上がる。

ピノキオピー:アルティメットセンパイに転生していきます。(自分の左手首を指差して)中古のG-SHOCK! Let’s Dance!

両腕を水平に伸ばし、体の重心を左右に揺するおなじみの「アルティメットダンス」を始めるピノキオピー。

Aメロはバラエティ豊かでコミカルな合いの手が楽しく、サビではミクが歌い上げる哀切なメロディに酔い、心地よく体が揺れる。

間奏(カットアップ)に入るところで、

ピノキオピー:RKセンパイのスクラッチ! オウイェ!(RKを指差す)

ピノキオピーが「センパイ」と叫ぶとその場でサンプリングされ切り刻まれる。

 

3. 神っぽいな

ピノキオピーが「Oh my god」と冒頭のフレーズを口にした瞬間湧き上がる会場。ステージの照明は赤く、バングル、ペンライトもほぼ赤。

テンポが落ちるラップパート、ミクは休みでピノキオピーの独擅場。

流れるように高速パートに入り、脳がキマる。

 

4. 腐れ外道とチョコレゐト

ゆったりとしたテンポで聴かせる「HUMAN ver.」(2016年11月23日発売『HUMAN』収録)とは異なり、原曲と速さは同じだが、原曲よりキックと裏打ちのハイハットを強調させ、派手めなシンセが鳴るダンサブルな「META remix」(2023年5月17日発売『META』収録)。

照明は紫色、バングルはほとんどピンク~紫色。

直近のピノキオピーワンマンライブ「パラレルエッグ+」(2023年1月28日開催)にて、「腐れ外道とチョコレゐト」上演中に観客が昏倒した*2一因として、「同曲で激しく点滅する照明演出がなされたためではないか」と一部で噂されていた。それは真実だったのか、チームがその噂を考慮したのかはわからないが、点滅を完全に排した演出となっていた。

間奏「歌うピー音」で一瞬ピー音以外の音が止む箇所があり、キマる。

 

5. 閻魔さまのいうとおり

ピノキオピー:一気に行きます。ディス・イズ・ボーカロイド・アンド・ヒューマン・ミュージック! ピノキオピーと申します!

そうピノキオピーが叫ぶと同時に、ミクのロングトーンからカットアップが弾むイントロへ。

照明ははじめ白系、サビで黄~オレンジ系。客席はオレンジが多め。

落ちサビでRKがフィンガースナップのSEを刻む。

 

MC

いちど暗転してステージ明転。

ピノキオピー:はいどうもありがとうございます、ピノキオピーです。

ゆっくり:オウイェ

会場:ピノさーん!!

ピノキオピー:ライブ「MIMIC」でございます! 皆さん、熱気がすごい! 最高。

会場:大歓声

ピノキオピー:もうね、なんだろ。水飲みます。皆さん、自分のペースで楽しんでいただいてぜんぜん、いいので……疲れたら座ってもいいし。いったん、休憩してもいいし。ゆっくり楽しんでください。いやあ、「MIMIC」ですよ。無事に今ここに立てていることが、嬉しいです。皆さんもね、きょう来ていただき本当ありがとうございます。

会場:ありがとう!

ピノキオピー:おお……声が、声が聴こえる(笑)。めっちゃ嬉しい。ワンマンライブで声出しするのすっごい久々なので――超会議とかで声出しあったんですけど、ワンマンでは初なので――皆さんのエネルギーがすっごい伝わってきます。ありがとうございます。

ゆっくり:オウイェ

ピノキオピー:『META』っていうアルバムが、5月に――2か月前に出まして。早いもんでもう、2ヶ月……。

会場:拍手

ピノキオピー:あ、ありがとうございます(流暢なピースサイン)。で、そのアルバムの中から……を中心としたセットリストで、やるという感じになっております「MIMIC」。

ゆっくり:イェイ

ピノキオピー:(笑)『META』ってアルバムの仮タイトルで「MIMIC」ってあったんですけど。CDのタイトルになる予定だったんですが。『META』も「なにかになりきる」ということに近いんですが、「MIMIC」もそういうテーマなので、[きょうの公演は]最初から仮面をつけて(仮面を探す)……仮面どっかいっちゃった(笑)。

会場:(笑)

ピノキオピー:久々につけて登場したんですけど。むかしつけてたんです。で、それを久々にちょっとつけて。あれも、ある意味「擬態」というか。「擬態をしていたな」という。いまはもう、擬態せず皆さんにそのまま会ってるんですけど。(水を飲む)いやあ、気持ちいいっすね。対面で皆さんと、顔つき合わせて喋れるのってね。嬉しいです。じゃあ引き続き、曲やっていくので、このあとも楽しんでいってください。

会場:大歓声

 

6. コスモスパイス

イントロが始まった瞬間の歓声はきょういちばんで、筆者は正直この曲をあまり完成度が高いと思っていないので驚いた。しかし、ピノキオピーがチューニングした鏡音リン・レンの歌声を生で聴く経験が非常に貴重なのは事実であり、その観点からは楽しめた。

はじめ、VJと音がややズレたが、Bメロ中盤までには完璧なシンクロに戻っていた。

Bメロ「Pa Pa Pala Pa Pala」でピノキオピーが客席に投げると、完璧なレスポンスが返され、浸透度の高さを感じた。

照明・客席はもちろん黄一色。

 

7. エゴイスト

VJは基本MVを流すが、この曲はMVがないため、Yuma Saitoお得意のポリゴン感を押し出した3DCGムービーが流れる。

最初のチルタイム。音源が動画共有サイト上に発表されていないため客席は地蔵かと懸念されたが、意外にも多くの観客が快さげに体やペンライト、ぬいぐるみを揺らしている。

明るめで多幸感あふれる照明。

 

8. 甘噛みでおねがい

ピノキオピーが歌いながら普通に噛むんじゃないかと一部で予想されていたが、全く噛まなかった。しかし、ゆっくりが早口言葉を連呼する間奏をピノキオピーひとりで再現し始めたときはハラハラしたし、じっさいちょっと怪しかった。暗唱を終えたピノキオピーをねぎらうような客席の歓声。

照明はMVに合わせてビビッドでおいしそうな赤と青。

 

9. デラシネ

イントロで古参ファン騒然。

グッと暗めに抑えられた照明。

最近のファンがついてくるのは難しいかと思ったが、さすがにコール&レスポンスへの参加は少ないものの、サビで垂直に跳ぶ人は驚くほど多かった。

「だって君は親に優しい だって君は仕事も順調」を「だって君は(もごもご)も順調 だって君は仕事も順調」と間違えるピノキオピー。今までは歌詞間違いなんてなかったのにと軽い衝撃。

ドロップで銅鑼を何発も鳴らすピノキオピー。

 

10. ニナ

「Jumping remix」として『PINOCCHIOP BEST ALBUM 2009-2020寿』(2021年3月3日発売)に収録されているものの、『寿』以前よりライブでは定番だったバージョン。オリジナルよりアップテンポで軽快さが強調され、情感が抑えられている。

個人的にはここもチルタイムだと思っている。

 

11. ラヴィット

くぐもったベースのロングトーンからスタート。

Bメロ「大好き」の観客のレスポンスは完璧。圧倒的な人気を感じさせる。

Cメロ、ピノキオピーが前後にゆったりと腕を振る動きをみせると、速やかにペンライトたちがそれに倣う。

全体的に暗めの照明。客席はオレンジ。

 

12. 魔法少女とチョコレゐト

すこし照明の点滅が激しく感じられる場面が気になった。

 

13. 胸いっぱいのダメを

聴き慣れないシンセのフレーズから始まり、困惑するファンたち。

しかし、ピノキオピーがミクとユニゾンで、「胸いっぱいのダメを」と懐かしいラインを歌い、「セイ」と観客にレスポンスさせるうちに、会場は驚愕と興奮に包まれた。コール&レスポンスが8回繰り返されたのち本編へ。

初披露のリミックス。オリジナルではギターのものだったフレーズがすべてシンセに置き換わっている。裏拍で鳴るディジタルなキック、サガットが16ビートで打つハイハットがポップでとっつきやすい。全体の印象は優美ながら、シンセの音選びには原曲の硬質さが継承されている。また、キーが+3されている

新しいファンの少なくない割合がこの曲を知らなかっただろうし、初めて耳にするビートであることもあいまってか、客席のノリはいまいち。

 

MC

一瞬だけ暗転してすぐ明転。

ピノキオピー:いやあ……。皆さん盛り上がってますねえ!

会場:大歓声

ピノキオピー:めっちゃ気持ちいいです。皆さん、[聴き取れず]しないで……(地面を両手の人差し指で指す)。

会場:(次々に着席)

ピノキオピー:いいですね、2階席も最高(2階席を指差す)……。

2階席:大歓声

ピノキオピー:すげえ、2階席がある(笑)。

観客A(2階席):高いよー。

ピノキオピー:「高いよー」(笑)。……1階の人たちも最高(1階席を指差す)。

1階席:大歓声

ピノキオピー:みんな最高!

会場全体:大歓声

ピノキオピー:ちょっとメンバー紹介させていただきます。青髪の、スクラッチ&サンプラーをやってくれてる、RKくんです。

RK:RKと申しまーす! ……めっちゃ暑くて、さっき[ピノキオピーが]見てくれてたと思うんですけど、イヤモニとれてたじゃないですか(右耳を指差す)。汗が耳に入ってきて、「ツルン」と。

ピノキオピー:「ツル~ン」と。耳の中まで汗が入ってきて。

RK:みんなの「大好き」に圧倒されて。

ピノキオピー:リハでも汗かいてたね。

RK:そうですね(苦笑)。

ピノキオピー:控室にシャワーがついてて、RKくんがシャワー浴びたときに、水圧が「痛すぎてびっくりした」って[RKがピノキオピーに話した](笑)。「ビームみたいな水圧が来て、気持ちよかった」んだよね。

RK:そうですね。2センチくらいしか浴びてないんですけど。ちゃんとシャワー浴びました。

ピノキオピー:リフレッシュ。

RK:(一礼して一歩下がる)

ピノキオピー:そして、ドラム、サガットさんです。

サガット:はい、サガットです。よろしくお願いしまーす(会場全体に手を振る)。

ピノキオピー:サガット先輩。

サガット:(笑)初めて言われた、「先輩」。

ピノキオピー:やあ、いいっすね、きょうもキレがあって。

サガット:ありがとうございます(右腕ガッツポーズ、力こぶを見せる)。

ピノキオピー:「閻魔さまのいうとおり」むかしからドラム、やってるんですけど……回を重ねるごとに、手数がどんどん増えていって。きょうは2倍くらい量があった(笑)。

サガット:きのうよりもやっぱ、きょうの自分を超えていきたい。筋トレで、「きのう10回やったら、きょう11回やろう、つぎ12回やろう」。どんどん回数を重ねていって負荷も強くする。身体がどんどんそれで成長するっていう。

ピノキオピー:『HUNTER×HUNTER』のネテロ会長みたい(正拳突きのモーションをする)。

会場:(笑)

ピノキオピー:だんだん、音を置き去りに*3……。そういう積み重ねって大事ですからね。

サガット:そうそう。

ピノキオピー:そして、VJやってくれてます、サイトウユウマさんです。

会場:(拍手)

ピノキオピー:来て……いただいてますよ。ありがとね。そして、この(ステージ全体をなでるように腕を動かす)ステージスタッフの皆さん。

会場:(拍手)

ピノキオピー:たくさんいます。ほんとうにありがとうございます。そして主催の[株式会社]HIKEさん。

会場:(拍手)

ピノキオピー:HIKEさんがいなかったらライブできてないです。……いろんなことに感謝していきます、ここ、KT Zepp Yokohamaでございます。

会場:(拍手)

ピノキオピー:Zeppです! ありがとうございます、こんな……。そして、ご覧いただいてる皆さん! ありがとうございます。

会場:(拍手)

ピノキオピー:ほんとね、ありがたいっすよ。この会場だけじゃなくて、いま配信をやってて。配信の向こうにいる――パソコンの前だか、プロジェクターの前だか、いろんなところにいると思うんですけど――皆さま、ありがとうございます。

会場:(拍手)

ピノキオピー:楽しんでくれてますか。ありがとうございます。……いやあ、嬉しいですね。こんな会場になると僕思ってなかったんですよ。規模が……ちょっと……すごすぎて、「本当か!?」ってなってます。

サガット:みんなほんとそう[思っている]よ。

ピノキオピー:[会場の]皆さんも思ってる? ……「ちょっと思ってる」? そう。……今回「初めて来た」って方います?(挙手を促す)

会場:(4~5割くらい挙手)

ピノキオピー:あっ、けっこういらっしゃいますねえ! すげえー。ありがとうございます。……全国各地から来てらっしゃるみたいで。今回「遠くから来たぞ」って方います? ……あ、じゃあ、そこの。どこから来ました?

観客B:佐賀です!

ピノキオピー:佐賀から!(サガットのほうを向く)

サガット佐賀県出身です! 唐津市だよ!

ピノキオピー:(サガットのほうを向いて)佐賀県出身だから「サガット」って言うんですよ。ね、覚えた? 佐賀県の人。衣装もふだんから[サガットが]柄シャツ着てるから、近いものを感じる。いますか、他にも? ……じゃあ、そちらの。

観客C:[聴き取れず]

C周辺の観客:(騒然)

ピノキオピー:え、どこどこ?

観客C:スイスです。

ピノキオピー:(驚愕の表情)スイス!? そりゃ遠いわ!

RK:グローバル!

ピノキオピー:すげえ! スイスから! ……いやあ、これは「めちゃ遠(とお)」じゃないですか? ……あ、そちらの方。

観客D:フランスです。

ピノキオピー:フランスから! すげえ、ほんとに!? すごいねえ!

サガット:グローバルすぎる!

ピノキオピー:じゃあもう、飛行機に乗って……飛行機以外に何があるんだって感じですけど(笑)。

会場:(笑)

ピノキオピー:泳いできたのかって話ですけど。……すげえ。ほんと、ありがとうございます! 嬉しい。

会場:(拍手)

ピノキオピー:こんな規模になったし、そんな遠くからも来てるし……。じゃあ、そうですね、いま熱が高まったので――「遠っ!」っていう熱に、遠さで熱が高まるっていう。あと、皆さんの熱気もいただいて、めっちゃいま元気で来てるので――すごい、こう、なんだろ……いいライブにしていきたいと思います!

ゆっくり:オウイェ

会場:歓声

ゆっくり:プチャヘンザ

ピノキオピー:じゃあ、次の曲はちょっと「インタビュー」を、させていただきたいなと。

会場:悲鳴

 

14. 匿名M

「超ボカニコ2023」で披露された際は、ピノキオピーが全編「インタビュアー」役を務めた。今回、冒頭「えー、本日はインタビューよろしくお願いいたします」が原曲通りのARuFaの声だったため、「ああ、きょうはインタビュアー役は音源使用で通すのかな」と思った。が……。

「M」が「軽く自己紹介」する最中、黒い板で目隠しをした、スーツ姿の小柄な男が下手から登場。ステージ中央に立ち、右手のマイクを口に寄せて発した声は、音源と寸分たがわず同じであった。

会場は悲鳴に包まれ、ここぞとばかりに多くの人々がスマートフォンのカメラを起動させた。

筆者は「これはバズるだろうな」と頭のどこかで冷静に考えつつも、悲鳴が止まらなかった。

ピノキオピーは一切歌わず、裏方に徹している。

Bメロ、冷静に「インタビュー」を続けるARuFaの後ろでピノキオピーが手拍子を促す。

1番サビ入り、ピノキオピーが腕を客席に向かって振りながら「セイ!」と叫ぶと、この日いちばんのシンガロングが始まった。ミクにしか歌えない、歌ってはならない歌を1200人の人間たちが大合唱している。批評性が高すぎた。

サビの間、ARuFaは足を肩幅に開き、左腕を垂らし、マイクを持った右の上腕を横に水平に伸ばして無表情で静止している。まばたきの様子が目隠しでわからないためまるで写真のようで、ロボットパントマイムを連想させる職人技だった。

2番サビ入り、「ワン・ツー・スリー!」と叫ぶピノキオピー。

サビを1度回し終わり、ARuFaは右上腕を同じ高さに保ちながらゆっくりと回して顔の真下へとマイクを持ってくる。2回目の回しが始まった途端、すばやく上腕を逆回転させて元の位置へ戻す。

照明、客席ともに青白く染まる。

 

MC

暗転後ただちに明転。

会場:悲鳴

会場:ARuFaさーん!

ピノキオピー:はい、どうもです! スペシャルゲスト、ARuFaさんです!

ゆっくり:オウイェ

ピノキオピー:ARuFaさん、ARuFaさん。

その呼びかけに応じ、ここまでずっと静止していたARuFaが動き出す。

ARuFa:あ、あ、ごめんなさい。(客席に向かって)インターネットから来ました、ARuFaでーす!

会場:悲鳴

ピノキオピー:いやほんと、[ARuFaの衣装が、「匿名M」MVの]完全再現で……。

ARuFa:ネクタイの柄も一緒でーす(ネクタイを指差す)。よろしくお願いしまーす。

ピノキオピー:ありがてえ……ありがてえ……。……めちゃめちゃ[客席が]人・人・人で。

ARuFa:すごいっすねえ。最高ですね。「最高最高最高最高*4ですね。

会場:悲鳴

ピノキオピー:ほんと、「最高最高最高最高」で。

会場:ARuFaさーん!

ARuFa:ありがとうございます。

ピノキオピー:いやあ、すごいね。言ってないのにスーツ着て来てくれたからね(笑)。

ARuFa:(笑)マナーですから(左手を胸に当てる)。

ピノキオピー:めちゃくちゃありがたい。大変でしょ、こんな……(笑)。

ARuFa:めちゃくちゃ暑いですけどね。ちょうどいいです、はい。

ピノキオピー:今回、ARuFaさん「匿名M」っていう曲でね、「インタビュアー」役でやってもらったんですけど。作るときに、「匿名」の曲を作ろうかなってまず思って。「ちょうど身近に、こういう(ARuFaを指差す)匿名の奴がいたな」(笑)って。

会場:(笑)

ARuFa:匿名なら任せてください。

ピノキオピー:そうそう(笑)。「匿名だな~」って思って。

ARuFa:はい、ありがとうございます。

会場:(拍手)

ARuFa:匿名の奴がこんな拍手もらうことないですからね。ありがとうございます。

ピノキオピー:匿名史上いちばん[拍手を]もらってんじゃないですか。

ARuFa:ありがとうございます。

ピノキオピー:ほんと、感慨深いっすよね。[ピノキオピーとARuFaは]昔から付き合いがあって。

ARuFa:たしかに10年以上前から交流ありますからね、僕ら。

ピノキオピー:ステージでこういうふうになるとは、思ってなかったです。

ARuFa:(客席に向かって)いや、これ、めちゃめちゃアツいですよ。

ピノキオピー:あんま[観客は]ピンと来てないかもしんないけど……(笑)。

会場:大歓声

ARuFa:ありがとうございます。

ピノキオピー:あんま自分で言うことじゃないですけど(笑)。

ARuFa:ああたしかに。すみません。

ピノキオピー:それでですね。今回「匿名M」の「インタビュー」やってもらったんすけど……この曲、めちゃくちゃ短すぎるので、このまま帰ってもらうのもちょっと……(苦笑)さみしいじゃないですか。

会場:大歓声

ピノキオピー:なのでね、ARuFaさんには、僕の曲で「アップルドットコム」って曲があるんですけど……。

会場:おおお!!

ピノキオピー:それのリミックスをしていただいてて。

ARuFa:そう。実は僕、曲も作ってるんで。

ピノキオピー:もともと[ARuFaは]ボカロPなんですけど。

ARuFa:そうなんですよ、実は。

ピノキオピー:その曲を、今回2人で歌おうかなと。

ARuFa:2人で歌わせていただきます。よろしくお願いします。

会場:大歓声

ピノキオピー:よろしくお願いいたします。じゃあじゃあ、いきますかね。

ARuFa:いけます。

ピノキオピー:いけますか。よし!

 

15. アップルドットコム

『寿』のためにARuFaが製作した「Sickness remix」。苦しそうな吐息の連続から始まり、原曲の音の奇想天外さはさらに拡大され、リズムが攪乱されて安定が崩れる。ARuFaの編曲家としての才能が引き出された名リミックス。

照明は赤。

ピノキオピーとARuFaはAメロとサビでは同じパートをユニゾン、Bメロでは代わる代わる歌う。ピノキオピーのパートに、ARuFaが「アオッ!」と高い声で合いの手を入れるシーンも。

ピノキオピーの身体はビートに合わせて自然にゆらゆらと揺れるが、ARuFaの身体はあまりにもキレが良く、ハイファッション雑誌の撮影でワンショットごとにポーズを変えるモデルのごとし。

間奏、ピノキオピーが脈絡なく「アルティメットダンス」を始めるところからもピノキオピーの浮かれぶりが伝わってくる。

落ちサビ、ピノキオピーが腕を高く掲げてから落とす動きで客席を煽るが、ARuFaが逆に下から上へと持ち上げるような動きを始めると、ピノキオピーもそれに倣う。

ラスサビ、ピノキオピーがARuFaの背後に回り、つぎにARuFaがピノキオピーの背後に回り、そして肩を組んで歌い出した。

2人とも戦慄するほど笑顔で、特にピノキオピーはきょういちばんどころか、いままでのライブでいちばんの満面の笑みを見せた。

 

ピノキオピー:ありがとうございました、ARuFaさんでしたあ!

会場の大歓声と悲鳴に包まれ、ARuFa退場。

スクリーンで「02:48」「02:47」とカウントダウンが始まり、それに合わせ振り子時計の「チクタク」音が流れると、会場から「おお」と歓声が上がる。

 

16. 余命2:30

カウントダウンが2:30になった瞬間、曲とMVが同時スタート。VJとの連携が冴えわたる。

照明は清楚な白。

1番はミクがソロで歌い上げ、2番以降はピノキオピーも入る。

ARuFaに熱狂した観客たちはここでクールダウンし、ふたたびピノキオピーの世界に没入する。

 

17. ノンブレス・オブリージュ

1番は前曲の余韻と自然に連続するスローテンポ。「さんはい」まではミクのソロ。2番から本格的にドラムとサンプラーピノキオピーの歌唱が入り、フロアに熱が再び籠もる。

ラスサビ「息が詰まる」「息を止める」の「息継ぎのない」連続を歌い上げ、客席から喝采を受けるピノキオピー。

 

18. 内臓ありますか

ピノキオピー:みなさん、内臓ありますか。

会場:大歓声

ピノキオピー:内臓あるって人は、「はい」って言ってください。

会場:はい!!

ピノキオピー:いいね、「内臓ありますか」?

ピノキオピー楽曲のなかでも最高レベルのコール&レスポンス「今日も皆さん やりたくないことばかりやってますか」「はい」、「みんな 内臓ありますか」「はい」を楽しめる、ライブ映えする楽曲。コロナ禍も明け、声出し解禁で本領を発揮。

ピノキオピー:「関係ないけど 大きな声で叫んでくれますか」、「MIMIC」!?

会場:大歓声

ピノキオピー:いくぜ!

ラスサビ最後、

ピノキオピー:最後に訊きます、皆さん、内臓ありますか!?

会場・ミク:「はい はい」

 

19. Mei Mei

『寿』リリース以降2年以上ライブで演奏されていなかった曲であり、イントロから会場騒然。

イントロ、ミクのロングトーンのパートが終わりカットアップに入るとき、銅鑼を打つピノキオピー。

客席のノリは、ピノキオピーが現在の人気を獲得する以前の楽曲であることを考慮すればかなり健闘している。

 

20. ちきゅう大爆発

P丸様。に提供した楽曲のセルフカバーとして『META』に収録された「META ver」。初披露だが、会場のコール&レスポンス「言わない」「uh ah」、「君の心は小学生 身長何センチ?」「わーい」は完璧。

「死ぬと思った?」と不敵な笑みで客席をランダムに指差すピノキオピー。

 

21. アンテナ

キーが原曲から-2されている。

ミクの声はBメロでは原曲と比較して、主旋律の音量が落とされハモりが大きくなっている。

サビではユニゾン。「ボカロと人間が肩組んで歌う」理想の体現。

ピノキオピー:ここ「MIMIC」にみんな集まったことを、数年後に思い出して。

会場:大歓声

ゆっくり:オウイェ

Cメロ終わりで、RKが自分の立ち位置を離れ、カメラのあるほうへ何かを押し出すようなジェスチャーをしながらピノキオピーの卓へ。ピノキオピーの機材を少し弄ってから、落ちサビで自分の卓へ。トラブルだろうか。ラスサビでは何もなかったかのように飛び跳ねていた。

アウトロ「la la la」でのワイパー、会場の動きが完全に揃っていた。

 

22. 祭りだヘイカモン

ピノキオピー:皆さん、祭りの季節ですねえ。

会場:大歓声

ゆっくり:オウイェ プチャヘンザ

ピノキオピー:祭囃子の音が……聴こえてきましたよ!!

ドラムパターンがシャッフルになり、一気に民謡ムードが高まる会場。「祭りだ 祭りだ」のコール&レスポンスを6回繰り返し、満を持して冒頭サビへ。

Bメロでミクはハモり強め主旋律弱め。

「その神輿はニセモノだ」のパートで沈黙するピノキオピー、まさかと思いきや、

ピノキオピー:今年はクワガタだ!!!(RKを指差す)

「超ボカニコ」で「祭りだヘイカモン」が演奏されるとき必ず登場することでおなじみの、(祭りの屋台で売ってそうな)巨大なクワガタを象ったビニール風船がRKの背後から取り出される。

Cメロでクワガタをぶん回すRK。

Cメロから落ちサビまでの間奏で銅鑼を2発鳴らしたあと、RKが恭しく差し出したクワガタを受け取るピノキオピー。

落ちサビで「鳴り響いている」と絶叫しながら客席にクワガタを放り投げるピノキオピー。

サビでかなり照明の点滅が激しかった。今回は点滅によって人が倒れるリスクはそれほど大きくないとチームが判断したのか。

ラスサビのルバート、

ピノキオピー:いやあ、いいね。めちゃめちゃ熱量が……籠もってますよ……。そんな皆さまの、幸せを願って……! 「ハーッ……ハーッ!」

客席の盛り上がりは最高潮に。「えらいこっちゃ えらいこっちゃ よいよいよいよい」のコール&レスポンスを5回繰り返して終了。

 

23. すろぉもぉしょん

ピノキオピー:皆さま早いもので、最後の曲です! 早すぎ!

1番Bメロ「10代」「20代」「30代」で1本、2本、3本と指を立てていくコール&レスポンスは健在。

ミクの声はハモリと主旋律を交互になぞる。ボカロと人間がユニゾンになる箇所とハーモニーを奏でる箇所の按配が考え尽くされている。

最後のラインを歌い上げ、

ピノキオピー:皆さま、はじめましての人ははじめまして、ピノキオピー、ピノキオピー、ピノキオピーと申します! ありがとうございました!

客席:大歓声

RK、客席に手を振りながら、サガット、客席に軽く会釈して、ピノキオピー、深く頭を下げたあと右腕を高く掲げて、下手側よりそれぞれ退場。

 

会場:(手拍子)アンコール! アンコール!

ピノキオピーが再び登壇するまで、2分間ほど手拍子は鳴り止まなかった。

ステージが明転するや否や大歓声と拍手が沸き起こる。

 

MC

ピノキオピー:アンコールありがとうございます!(頭上高くで拍手)……いやあ、みんないい顔してます。ほんとに。僕も元気出ます、ありがとうございます。

会場:歓声

ピノキオピー:……盛り上がってくれて、ほんとに嬉しいです。

会場:ピノさーん!

ピノキオピー:今回「MIMIC」ってライブをやるにあたって、皆さんも、これとか(自分の着ている「MIMICホログラムTシャツ」を摘まんでパタパタと動かす)、着てる方もいますけど、今回、けっこう可愛くない?

サガット、RK登壇。

ピノキオピー:……あ、(サガットとRKを指差して)[2人とも「MIMICホログラムTシャツ」を]着てきましたね。

会場:(口々に)可愛い!

観客E:サガットさん可愛い!

ピノキオピー:今回、あとライトバングル[グッズ「MIMICライトバングル」]作ったんですよ、初めて。あ、(客席を指差す)[ライトバングルを]つけてらっしゃる人も……。

観客F(筆者の右隣の席にいた巨漢):サガットさん可愛いよー!!

サガット:(両手をサムズアップし、両頬を親指で指すポーズをしながら小首を傾げて微笑む)

ピノキオピー:(笑いながら、サガットの方を向き、観客へ向き直る)「サガットさん可愛い」。ハハハハ。……どうですか、ライトバングル。

会場:大歓声

会場:(口々に)最高!

ピノキオピー:あ、(客席全体を円を描くように指差す)きれい。めっちゃきれいですよね、ここから見て。やあ、いい感じっすね。……今回、(卓上の「MIMICトートバッグ」から、折りたたまれた「MIMC大判タオル」を取り出す)タオルと……これかあ。カラフルタオル。今まででいちばんデカいですよね、いままでのライブで[グッズとして作った中で]。(タオルを胸の前に広げる)デカッ(笑)。

会場:(口々に)可愛い!

ピノキオピー:ねえ。これ、いいですよね。今回もね、デザイナーの[Yusuke]Krutchさんって方にね――『META』のジャケットとかもやってもらってたんですけど――めっちゃかわいい[ものを作ってもらった]。このホログラム[自分が着ている「MIMICホログラムTシャツ」のホログラム部分をつまむ]も、Krutchさんのアイディアで。めっちゃグッジョブというか、すげえいい感じ。ありがとうございます。

会場:拍手

RK:(サーキットレースのスタート音)

ピノキオピー:あと、トートバッグね(「MIMICトートバッグ」をかかげる)。この、シンプルな……(「MIMICトートバッグ」の中央付近を指差す)偽バーコードついてます。読み取ってもなんにもなんないです。

会場:(笑)

ピノキオピー:でも、かわいいっすね、このバーコードの感じとか、すごく。この[聴き取れず]とか[聴き取れず]ないなって感じです。……(「MIMICトートバッグ」から「MIMIC缶バッジ(匿名M)」を取り出す)この缶バッジとかもね、[自分がいま持っているのは]「匿名M」のやつですけど、これとか……あ、(「MIMICトートバッグ」から「MIMICラバーバンド(ピンク)」を取り出す)ラバーバンド。皆さんありがとうございます。……で、(「パラレルエッグTシャツ(ブラック)」を取り出す)「パラレルエッグ」のやつとか、あるんで……。

会場:(苦笑)

ピノキオピー:ぜひ皆さん、よかったらって感じで。(グッズをすべて仕舞う)……いろんな人に支えられて、ここにいま立ってるなって感じなんですけど。思えば……いま2023年ですよ。で、ライブ演り始めてから8年経つんですけど。

会場:(拍手)

ピノキオピー:2015年くらいから、初めてライブを演って。で、そんとき「ライブってどうやるんだろう」って思いながら、見様見真似でというか。わかんない状態でやってたわけですよ。今回「MIMIC」ってタイトルですけど……「ライブの真似事」みたいなところから最初始まったんですけど、そこから8年経って、なんか……「真似事」って規模じゃなくなってきて。いま、すごく感慨深い気持ちになってます。これ[きょうの公演]は、「真似事」じゃないですよ、皆さん(笑)。

会場:大歓声

ピノキオピー:最近、スピッツの本[『スピッツ2』2023年5月10日ロッキング・オンより刊行]を読んで。スピッツの自伝のやつで。その本の中で草野マサムネさんが言ってたことが、すごい「いいな」と思ったのがね――草野さんはロックのことで言ってたんですけど――「自分はロックを、ずっと『ごっこ』でやってる」って言ってて。「ごっこ』でやってるからこそ、『醒めない』でずっとやり続けていられる*5って話をしてて。たぶん、「『ごっこ』で自分がずっとやってる」って意識で、もっともっと……いいふうになっていけたらいいなっていう、気持ちがあるからなっていくんだろうなって。僕もその気持ち、畏れ多いながら、ちょっとあるんですよ。で、今回、「MIMIC」もあるいは「ごっこ」というか。何かを真似たり、模倣したりっていう気持ちを抱えたまま、きょうになっていて。これからも、なんというか……アマチュアリズム、じゃないですけど……自分の中で、「楽しい」と思うことが「ごっこ」だと思うんすよね。で、そういうことをやり続けていけたらなと、思ってます。で、それを皆さんで共有できたら、いいなあって……ずっと思って、やってます。これからもよろしくお願いいたします!

会場:(拍手)

ゆっくり:オウイェ

ピノキオピー:毎回、ライブだけじゃなくて新曲を作るたびに、「曲どうやって作ってたっけ」って思うくらい(笑)、毎回見様見真似でやってるわけなんですけれども。なんか、気づいたら、活動自体も……(サガットとRKへ問いかける)来年で15[周年]とか? なってて。そんな感じになっています、はい。

会場:(拍手)

ピノキオピー:皆さん、今後とも……このあとも、アンコールやりますんで。

会場:大歓声

ピノキオピー:最後までずっと全力で、楽しんでいってください。……よろしくお願いします!

ゆっくり:オウイェ

ピノキオピー:じゃ、いきます。

会場:大歓声

 

Enc. 1. LOVE

夢のように美しい楽曲の登場に息を呑む観客。

Aメロ・Bメロは真剣な表情でしっとりと、サビはエネルギッシュに歌い上げるピノキオピー。

スクリーンには大量のハートマークが舞う。

「ラヴを ラヴを」は会場だけでなく、ハンドマイクのRK、ドラムセットに取り付けられたコーラス用マイクのサガットも加わって大合唱。

 

Enc. 2. すきなことだけでいいです

「ワン・ツー・スリー・フォー・ワン・ツー・サン・シー・ファイブ」のコールに合わせて指を1本、2本、3本、…と立てている観客はさすがに少なかった。

2番終わり間奏、ピノキオピーが何度も「ドーン!」と喪黒福造よろしく客席に人差し指を突きつけるのは、この曲がライブで演奏されるときの定番だが、今回、それは最初の1回だけに留められ、あとは「ドーン!」と叫ぶたびに銅鑼を打ち鳴らしていた。

落ちサビ「すきなことだけでいいです」のコール&レスポンスは会場全員が参加。

 

Enc. 3. META

冒頭サビが終わりイントロに入ったとき、

ピノキオピー:皆さん、ほんとにほんとに最後の曲です! ありがとうございました、ピノキオピーでした。

そう言いながら立ち位置を抜け、ステージ中央へ躍り出るピノキオピー。

どこからともなく手拍子が始まる。

照明は無難な白色で、ペンライトやバングルは白基調ながらみんな思い思いの色にしている。楽曲のすばらしさの前ではもはや色など些細な問題に過ぎない。観客ひとりひとりの心の中に、各々の正解の色がある。

ラスサビからアウトロへ向かい、鎮静するシーンで、

ピノキオピー:皆さんありがとう。

そう早口で笑って、最後のラインを歌い上げた。原曲ではこのあとこのまま演奏終了するが、今回は終わりかけたところにドラムがカットインし、永久に続く天国が目の前に広がるかのようにシンセのフレーズが再び鳴り出すライブアレンジとなっていた。

ピノキオピー:皆さまありがとうございました! ピノキオピーでした!

垂直に飛び跳ねながら、「メタを超えて」を12回重ねたピノキオピーとミク。

ふたたび音が鎮静すると、ピノキオピーは立ち位置に戻る。

ステージがじわじわと暗転する中、シンセのフレーズが止む。

ピノキオピー:ありがとうございました、ピノキオピーでした。

暗闇の中を下手側へはけていく3人。

観客が最後の大歓声を上げると、ただちに客電がつく。

夢のような2時間だった。

*1:https://twitter.com/pinocchiop/status/1684851190788403201より引用。

*2:その後救急隊がフロアに入る騒動になり、そのまま公演は中止された。

*3:HUNTER×HUNTER』263話、ネテロが「一日一万回 感謝の正拳突き」の修業をした結果「ネテロの拳は 音を置き去りにした」というエピソードからの引用。

*4:ピノキオピーがARuFaに提供した楽曲「こんにちは、ARuFaです。」の一節。

*5:『醒めない』は、2016年7月27日にスピッツが発売したアルバム、およびそのリーディングトラックのタイトル。草野の発言の原文は以下の通り「これは、俺の考え方だけど、ロックミュージックって自己流でやるからいいと思うんです。自己流でやるから醒めないでいられるのかなっていう。ごっこのままっていうか。だから醒めないまんまでいられるし。聴く人も、それによって、夢から醒めずにいられるというか。そういう部分はあると思うので」(前掲書p. 374)。

石田ショーキチ「Slow rider go to 1000 dye!!!」日立お代わり公演 (2023. 05. 21) MC+α

「Slow rider go to 1000 dye!!!」日立お代わり公演

2023年5月21日(日) 開場17:00 開演17:30
於・SOUNDBAG CAFE
出演者:石田ショーキチ坂本一成(ISSEI)
前売:¥3,000+1D 当日:¥3,500+1D

アナウンス*1

石田ショーキチの自転車旅シリーズ、今年は北を目指してライド。
町田から仙台まで400kmの旅。
その昔店主のISSEIさんのバンドのエンジニアをやったことがあるご縁から、仙台まで自転車で完走した後鉄道で帰京する道すがらに立ち寄るお代わりライブです!”

 

セットリスト

[石田ショーキチ]

1, Love Your Life(石田ショーキチ

2, 夏の手紙(石田ショーキチ

3, Can't Buy Me Love(The Beatles

4, Come Together(The Beatles

5, やさしい悪魔(キャンディーズ

6, タイム(石田ショーキチ

7, 七里ガ浜AWAY(石田ショーキチ

8, ELECTROCKS(SCUDELIA ELECTRO

9, Let Me Be(SPIRAL LIFE

10, Whole Lotta Love (Led Zeppelin)w/ 歌謡曲シリーズ(天城越えみちのくひとり旅、男と女のラブゲーム、てんとう虫のサンバ、雨の慕情)

11, Ride On TimeSCUDELIA ELECTRO

12, 千もの言葉(石田ショーキチ

[石田ショーキチ w/ ISSEI]

13, Burn(Deep Purple

14, Livin' On A Prayer(Bon Jovi

[石田ショーキチ]

15, September(Earth, Wind And Fire

16, Slow Ride(石田ショーキチ

[アンコール]

[石田ショーキチ]

17, Love And Hate(SPIRAL LIFE

18, Garden(SPIRAL LIFE

[石田ショーキチ w/ ISSEI]

19, Don't Look Back In Anger(Oasis

[石田ショーキチ]

20, Jealous Guy(John Lennon

[筆者註:以下の文章は、筆者がMC、セットリストをまとめ、適宜註を付したものです]

ISSEI:約20年まえ。石田はISSEIのバンド(art mind's impression)のレコーディングでマネージャーが突然連れてきた。そのとき、とある曲のレコーディング中。いまひとつ何かを超えられないと感じていた。石田がその曲をその場で聴いた。そして石田のことばひとつで、曲が大きく変わった。日本の歌謡曲から洋楽らしくなった。

「教わる人が変われば変わるんだ、と」衝撃的な体験だった。

 

→[筆者註:曲目は省略] ISSEI、ステージを降り、バーカウンターへ。石田ショーキチがステージへ。

 

石田:写真撮って「#石田くんかわいい」でツイートしてね♡……ウッソだよ〜。
(ISSEIが話した件について)彼のバンドのレコーディング現場には、マネージャーに「レコーディングエンジニアの仕事」と言われて連れて行かれた。レコーディングエンジニアは音響技師であり、音楽の中身については口を出さないのが普通。それをするのは越権行為になってしまう。しかし、曲の方向性に悩んでるようだったので、「(ボーカルはしゃくるのではなく)もっと音程をスパッと当てて」と言ったら、曲が「スカッ」と抜けた。

1, Love Your Life(石田ショーキチ

石田:茨城は00年代によく行っていた。チームを組んで、筑波や茂木の自作自動車耐久レースに出ていた。つくばみらい市に自作の車のガレージがあった。「辞めた理由は人間関係です」。

2, 夏の手紙(石田ショーキチ
3, Can't Buy Me Love(The Beatlesカバー)

石田:ビートルズって偉大だね。すぐ拍手が起きた。調子乗ってもう一曲ビートルズ

4, Come Together(The Beatlesカバー)
5, やさしい悪魔(キャンディーズカバー)

石田:今年でCDデビュー30年。自分の年齢と向き合いたくない。

6, タイム(石田ショーキチ

石田:あと一曲歌ったらみなさんのドリンクオーダータイムにしよう。お店もドリンクで稼いでほしい。特に初めての店では、「閉店後『石田の客はよく飲んだね』と言われるのがワタクシの誇りなのです」。

7, 七里ガ浜AWAY(石田ショーキチ

 

→休憩(オーダータイム)。
石田:全員5杯ずつ飲んで♡

 

8, ELECTROCKS(SCUDELIA ELECTRO
9, Let Me Be(SPIRAL LIFE

石田:かんぴょうが名産なのって茨城? 栃木?
観客A:栃木です。
→沈黙……からの爆笑。
石田:茨城って北と南でことばちがうよね?
観客B:ぜんぜんちがう。
石田:(茨城県の)南で耐久レースしてたけど、千葉とことばが全然違う。
観客B:方言クイズとかYouTubeにあったけどぜんぜんわかんなかったです。
石田:日ごろロックと演歌の親和性を研究してる。レッド・ツェッペリンは演歌と仲いい。

10, Whole Lotta Loveと天城越えみちのくひとり旅、男と女のラブゲーム、てんとう虫のサンバ、雨の慕情のマッシュアップ

[筆者註:「照れてるあなたに虫達が くちづけせよとはやしたて そっとあなたは𝑾𝒂𝒏𝒏𝒂 𝑾𝒉𝒐𝒍𝒆 𝑳𝒐𝒕𝒕𝒂 𝑳𝒐𝒗𝒆」でめちゃくちゃ笑った]

石田:僕が初めて見たライブは島倉千代子でした。

11, Ride On TimeSCUDELIA ELECTRO
12, 千もの言葉(石田ショーキチ

 

石田:DHでISSEIさんを。指名打者の登場です。

→ふつうに客としてライブ観てたISSEIがステージへ。

ISSEI:日立は企業街。勉強一筋で、音楽に興味ない人も多い。ここに来て初めて生演奏を見る人も珍しくない。この店がきっかけになって、日立の人々が音楽へ興味を向けてくれると嬉しい。

石田:ISSEIは声が高いし、昔のハードロックをアコギ2本で演る? とかウケ狙いで打ち合わせしてた。真面目な人なのでイジりやすい。うまくできないと、ってのをすごく気にする人なので、スベったほうが勝ちだよということで。Deep PurpleのBurnを鳴らないアコギで必死にやる!

13, Burn(Deep Purpleカバー)

石田:ディープ・パープルのボーカルはデイヴィッド・カヴァデールが好き。僕はイアン・ギランが嫌いです。[筆者註:ディープ・パープル早口オタク語りが突然始まったため、うまく聴き取れず]

14, Livin' On A Prayer(Bon Joviカバー)

→ISSEI、「あした声出ね〜」と漏らしつつ退場。

 

15, September(Earth, Wind And Fireカバー)

石田:高音で歌うってスポーツだよね……。乗り手が飽きさえしなければどこまでも連れて行ってくれるのが自転車の魅力。

16, Slow Ride(石田ショーキチ

 

アンコール
[筆者註:このMCのあいだ中座してたので前半聴き取れず]
石田:30年前から自分を知っている方がいるのは嬉しい。そういう方がいたらその方のリクエストで一曲……やるかもしれないしやらないかもしれない。
観客C:「Love And Hate」を!
石田:そう言われちゃやらないわけにいかんね……でも20数年やってないし……。

17, Love And Hate(SPIRAL LIFE

観客D:「Garden」も!
石田:ピンポイントであんまり覚えてないとこ突いてくるね。当時浅草橋ヤング洋品店って番組のテーマに使ってもらってました。

18, Garden(SPIRAL LIFE

石田:ISSEIさん、最後はピアノ弾いてください。
ISSEI:ああそうか……(観客になってた)。
石田:コロナでミュージシャンが苦労してたとき、ISSEIさんがここ(SOUND BAG)から毎日ライブ配信をしてた。立派だなあと思った。仙台への旅が終わったあと、昔の仲間と一緒に音楽ができてよかった。

19, Don't Look Back In Anger(Oasisカバー)

→ISSEI、ステージを降りる。


観客E:ジョンの曲やって。
石田:むちゃぶりするね……。

20, Jealous Guy(John Lennonカバー)

 

→終演後、物販でクリアファイル購入。「ひとつ600円だけど、2つで1000円ですよ」との石田ショーキチの口車に乗せられ2枚手に取ってしまった。うち1枚にサインをいただく。「お若く見えますね」といわれ、「21です」と告げるとやや大袈裟に驚いていらした。

Hideki Kurosawa Birthday live 「52(Go To) second chapter」(2022. 08. 28) MC全文+α

Hideki Kurosawa Birthday live 「52(Go To) second chapter」
2022年8月28日(日) 開場16:30 開演17:30
於・まほろ座MACHIDA
出演者:黒沢秀樹岡井大二、長田進、田中貴、冨田謙
入場:¥5,500+1D アーカイブ(~2022年9月3日23:59)つき配信:¥3,000

セットリスト
1, Bye Bye Popsicle / L⇔R (1992)
2, 恋のタンブリングダウン / L⇔R (1993)
3, Interview / 黒沢秀樹 (1999)
4, The Line / 黒沢秀樹 (1999)
5, そんな気分じゃない / L⇔R (1997)
6, 1997年のダイアナ / 黒沢秀樹 (1999)
7, 一緒にカエル / 黒沢秀樹 (未音源化)
8, ササミストリート / 黒沢秀樹 (未音源化)
9, HAPPY BIRTHDAY / 黒沢秀樹 (未音源化)
10, 手のひら / 黒沢秀樹 (2020)
11, Wonderful Summer / 黒沢秀樹 (2013)
12, WELCOME TO DREAMSVILLE / 黒沢秀樹 & リトル・ギャング (2015)
13, Endless Harmony / 黒沢秀樹 (2012)
14, I LOVE TO JAM / L⇔R (1993)
15, Hello, It’s Me / L⇔R (1994)
Enc. 心の橋 / 黒沢秀樹 (2012)

[註:以下の文章は、「MC全文」を配信のアーカイブ映像をもとに筆者が文字起こししたものに、適宜目次、ト書き、照明の情報、註、歌唱や演奏の感想等を付したものです]

 

二人の“生みの親”

(全員:入場)

(リッケンを持つ)

 みなさんこんばんは!

 バースデーライブ、今年もこうやって、みんなと一緒に過ごせるのは本当に嬉しいです。ありがとうございます。そして、配信で観てくれているみなさんも、本当にありがとうございます。今日は最後まで、楽しんでいってください!

Bye Bye Popsicle
照明:明るい、白と緑の混合

 サンキュー!

恋のタンブリングダウン
照明:暗い、ピンクと赤の混合、サビで明るくなって紫と白の点滅

 どうもありがとう! フウー!

(リッケンを置く)(アコギに持ち替え)

 今日は集まってくれてどうもありがとう。毎年、バースデーライブという形でやらせてもらってますけども、今回はスペシャルに、このバンド編成で(手を広げる)、できることがめちゃめちゃ嬉しい(めちゃくちゃな笑顔)。何よりのプレゼントだと思ってます、自分にとっての。そしてね、みんな来てくれて、配信でもみんな観てくれて、ほんとに嬉しいなあ(しみじみ)。こうやって音楽をずっと続けてこられたのは、ほんとにみんなのおかげだと思ってます。

 もう“52歳になった”っていう……(苦笑)(会場:拍手)。“Go To Second Chapter”ですからねえ! “これから僕の第2章を始めていこう”っていう気持ちでつけたタイトルですけどね……ちょっと“Go To”は皮肉りましたけど[註:“Go To キャンペーン”は、日本政府が2020年に新型コロナウイルス感染症の流行に伴って疲弊した経済の再興のために行った経済政策]。“1章長すぎだろ”ってツッコミはあるかと思うんですけど(特有の引き笑い)。“人間、いつからでも新しいスタートは切れる”ということで。明日から僕が何かとんでもないことをやり始めるとか、そういうことは別にないですけども。気持ちを次に向かって、みんなと一緒に……(口ごもる)これからも音楽を楽しんで、続けていけたらと思ってます。

 今日はね、このメンバー、嬉しいんですよ。何しろ、一番うれしいのは、ここにいらっしゃる御大、岡井大二さん! (一歩引いて、岡井をフィーチャー)(会場:拍手)僕のミュージシャンとしての“生みの親”でもあります。そして、L⇔R(平坦アクセント)のプロデューサー(“デュ”が高い)でもあります。大二さん(平坦アクセント)がいなかったら僕はここにいないですよ。ハッハッハ(高笑い)(岡井:涙をこらえるような様子)。

 ということで、今日やる何曲かは、レコーディングで大二さんが出した“本物の音”で(笑)聴いていただける。いまやった2曲もそうですけどね。デビューシングルと、僕が書いて唯一シングルになった「恋のタンブリングダウン」という曲でしたけども。
そしてね、今日――さっき気がついて“すごいな”と思ったのが――ギターの長田進さん。長田さんもですね。(会場:我に返ったような拍手)うん、イェイイェイ、(広々とした手で、追従するような軽めの拍手)(拍手がやむのを待って)僕が去年・今年と、一緒にやりたいと思って夢見てた2人が、ここにいるんですけど。大二さんは僕の“デビューから”のプロデューサーね。そして、長田さんは、僕の“最初のソロアルバム”のプロデューサーです。(会場:拍手)だから、“ソロとしての生みの親”です、長田さんは(笑)。俺のギターヒーローです。

 ということで、じゃあ次は、長田さんと一緒に作ったアルバムの中から2曲、やりたいと思います。

Interview
照明:暗い、水色。サビは暗い、白と青の混合
CD音源より芯のある声。

The Line
照明:暗い、赤と紫。サビは真っ赤、暗い。
CD音源よりもハリのある声。

イジられる岡井大二

 どうもありがとうっ!

(アコギを置く)(ストラトに持ち替え)

 あー、バンド最高だよ……。マジで。

 リハーサル今日来て、サウンドチェックやったんですけど、サウンドチェックでノリノリになっちゃって(引き笑い)。汗かいちゃって。“いいねー!” とかみんなで言ってさ。でも“‘リハがいいと、本番よくない’ってジンクスあるよね”って話を楽屋でしてて。“ちょっとヤバい、あんまり言うのやめよう”“今日のリハいまいちだったよね”(引き笑い)“本番で取り返そう!” みたいな気持ちで。

 ……どうですか、楽しんでいただけてますか。(会場:拍手)ありがとう!俺もめっちゃ楽しい。

(チューニングのため沈黙)……じゃあ次はね、これもL⇔R時代の曲ですけれども。レコーディングのときは打ち込みつうかね、ブレイクビーツで作ってた曲ですけども。今日は大二さんのグルーヴに乗って……(笑)(会場:拍手)みんなで演奏したいと思います。(岡井のほうを向く)プレッシャー凄い与えたけど、大丈夫ですよ、大丈夫です、ぜんぜん大丈夫。倍テン[註:テンポが倍になったように聞こえるフレーズ]とかになんなければ大丈夫(高笑い→引き笑いのコンボ)。

(客席の方を向く)みんなすごい見て! 大二さんの方(笑)。(バンドメンバー:爆笑)(岡井:苦笑)すごい見て。アッハッハッハ!

(岡井:“×××んだけど”)(聞き返す)(岡井:“はじめる!”)はじめる!うん。

(ドラムソロ始まり)
そんな気分じゃない
照明:赤、紫、暗い、サビで点滅。
CD音源よりもマスキュリンな声。
満面の笑みでジャムセッション

1997年のダイアナ
照明:紫、赤、暗い、イントロでミラーボール。
CD音源より地に足の着いた声。

(会場:拍手)どうもありがとう!

 じゃあちょっと、ここでバンドのメンバーにはいったん休憩していただいて。僕の第2章部分? (笑)に突入したいと思います。

 じゃあ一人ひとり紹介しようかな。
 キーボード冨田謙! (冨田をフィーチャー)(冨田:穏やかな笑み、立ち上がって礼)(会場:拍手)
 ドラムス岡井大二! (岡井をフィーチャー)(岡井:微妙な笑み、立ち上がって礼)(会場:拍手、歓声)
 ベース田中貴! (田中をフィーチャー)(田中:爽やかな笑み、立ったまま礼)(会場:拍手)
 そしてギター長田進! (長田をフィーチャー)(長田:立ったまま礼)(会場:拍手)(長田:無表情、掌を合わせる)

(バンドメンバー:退場)(長田とハイタッチ)

カエルと見つめ合う黒沢秀樹

ストラトを置く)(アコギに持ち替え)(チューニングのため沈黙)

 やあ、もうあまりにも歌ってて気持ちよくてね……。もう“終わりでいいんじゃねえか”みたいな気持ちになって(引き笑い)。ダメだね、まだダメだね。……(引き笑い)早えーよ。

 じゃあちょっと、僕一人で弾き語りをするコーナー、やろうと思いますけど。(会場:拍手)

 僕もコロナになってから[註:新型コロナウイルス感染症が世界的に流行しはじめてから]、“Secure Base”っていう、インターネットでコミュニティ……まあ、ファンクラブっていうかな。インターネットのオンラインコミュニティを始めて。みんなこうやって、こういうふうにライブで会えるっていう状態になるまで、だいぶ時間がかかったりね。きょうも配信で観てらっしゃる方、たくさんいらっしゃると思いますけども。いろんな事情で来られなかったりする方、たくさんいらっしゃると思います。でね、このオンラインサロンっていうか、オンラインコミュニティのおかげで、自分自身もとっても、お客さんっていうかファンとね、繋がれる……繋がっていられる、っていう状態っていうのが作れて。すごくよかったなあと思ってて。その中から生まれた曲も、何曲かあります。

 これからやるのは――僕が書き込みをすると、みんないろんなお返事をコメントでくれたりするんですよ。で、まず最初一曲やるのは――「一緒にカエル」(アクセントは“帰る”)って曲なんですけど。(会場:ぱらぱらと拍手)これは僕が、ちょっと用事があって実家のほうに帰った時に、雨が降ってて。車のドアを、駐車場に停めてガシャッと開けたら、そのドアの端っこのとこにちっちゃいアマガエルがいたんですよ。これくらいの(指でサイズを再現)。“よくこんなところ入ってきたなあ……”と思って、でも“どうしたらいいんだろう……”と思って、しばらくカエルとふたりで見つめ合う時間があって(引き笑い)。アマガエルって、なかなか見ないんですよね。ふだん。たまたまそういうとこにいたもんだから、びっくりして。

 それで、そういう気持ちを持って帰って、「カエルさんの歌」っていう、サビだけ作ったのね。それをコミュニティのみんなに聴いてもらったの。したら“すごい良い曲ですね”みたいな話になって。で、この前は――いつだっけな、3月ぐらいかな――“一周年だからみんなで何かやろう”って企画をしてね。オンラインで配信ライブみたいな、ちょっとやらしてもらったときに、“全曲、ワンコーラスだけじゃなくて全部、一回作ってみな”って。それをせっかくなので今日ね、初公開しようと思います。(会場:拍手)

 ちなみに、最初「カエルさんの歌」っていうタイトルだったのを“「一緒にカエル」にしましょう”って言ったのは、みんなで決めたね(笑)。そしたらちゃんと曲っぽくなるのが不思議なんですよねえ! ……ちょっとうまくいくかどうかわかんないんですけどね。

一緒にカエル
照明:暗い、青

ササミカツを偏愛する黒沢秀樹

 どうもありがとう。

 「君の背中」とか言ってるけど、カエルだからね、相手ね。(引き笑い)

 あとこれはね、次に歌う曲は――そのコミュニティの中で、いろんな質問に“答えますよ”って話をして、“好きな食べ物は何ですか?”って――よくある質問ですけど――訊かれて。僕はね、ササミカツがすごい好きなんですよ。みんな知ってる方も多いと思いますけど。“好きな食べ物は何ですか?”って訊かれれば“ササミカツ”って答えるんですけど。“えっ?” ってみんなに聞かれるんですけど、“いや、ササミカツが好きなんですよ”。でも、世の中にあるササミカツは、なんでみんな、“チーズ”ササミカツとか、“梅じそ”ササミカツとかなのか(本気の怒りを表明)、っていうね。たしかに、パサパサしてて味気ないかもしれないが(力を込める)、やっぱ“ササミカツはプレーンなんだよ!”っていう、あふれ出す思いがね(会場:笑)(引き笑い)。

 そういうやり取りの中から、コミュニティのメンバーに――サビだけ作ったんですよ。「ササミストリート」っていう曲をね。それも――“ぜひ一曲にしてほしい”っていう、俺もそういうきっかけがないとなかなか曲ってできないから、つくってみたんですよね。「ササミストリート」。せっかく誕生日なので――僕のこの溢れる……ササミカツへの愛をですね、聴いてもらいたいと思います。

ササミストリート
照明:黄、暗い

全人類を祝う黒沢秀樹

 どうもありがとうございます。ササミカツへの愛、届いたでしょうか。ササミのこと歌ってんのに「華やかな街の灯りが」とか、どうかと思うよね。けっこういいんじゃないかなって自分で思ってます。(会場:拍手)(チューニングのため沈黙)

 そのほかにも、コロナの状況になってから、新しいチャレンジいろいろしています。YouTubeも定期的に更新をして、みなさん観ていただいているかた、今日いらっしゃってるかたはみなさんご存知かと思いますけども。この前の金曜日に更新した、「HAPPY BIRTHDAY」という曲があるんですけども。まだ音源化していなかったので、観ていただける、聴いていただけるかたちになってよかったなあと思ってますけど。今日は自分の誕生日ですけども、「HAPPY BIRTHDAY」という歌をみんなに聴いていただこうと。

 ちなみに、“僕と同じ誕生日だ”っていう人いますか? 今日。(会場:沈黙)そりゃいないっすよね。8月誕生日だってかたいますか?(ぱらぱら手が挙がる)あっ、けっこういますね!(満面の笑み)(嬉しそう)おめでとうございます!今年誕生日の人いますか?(会場:全員挙手)そりゃそうだよね(引き笑い)。全ての誕生日をお祝いする気持ちで歌いたいと思います。ハッピーバースデー(囁くように)。

HAPPY BIRTHDAY
照明:やや明るめ、白

 どうもありがとうございます!

 じゃあちょっとここで休憩をはさみたいと思います。今日は席の都合で、まほろ座はごはんがおいしいんですけれども、お食事の提供ができないんで(手を真ん中で揉み合わせるようにする)、(パッと手を離し広げる)ドリンクをみなさんたくさん飲んで、楽しんで帰ってください。後半もどうぞよろしくお願いします(穏やかな笑み)。

(ギターを置く)
(退場)
(暗転)

(休憩)

「手のひら」制作秘話

(全員:入場)
(アコギを持つ)
(明転)

 じゃあ、後半もよろしくお願いします!

 今日は新旧織り交ぜていろんな曲を演奏しておりますが、次に演る曲は「手のひら」という曲です。きょう物販にCD――一枚しか持ってきてないんですけど(笑)――ありますので、もしよかったら記念に買って帰ってください。……この曲はですね、本当に冨田さんと一緒に作ったみたいな感じですよね(冨田のほうを向く)(冨田:うなずき)。一緒にスタジオに入って、“一緒になんかやりましょうよ”って言って、“ジェームズ・テーラーみたいな感じの曲を作りたいよねえ”って2人で話しながら、モチーフを一緒に作った曲です。このコード(コードをつま弾く)が使いたかっただけっていう(引き笑い)曲でもあるんですけど。

 じゃ、聴いてください。

(岡井:ドラムカウント)
手のひら
照明:明るめ、黄、サビでやや暗め、黄

 じゃあ、次はちょっと夏っぽい曲を1曲聴いてもらいたいと思います。

Wonderful Summer
照明:明るめ、青、黄、サビでかなり明るく、白、青

(岡井:ドラムカウント)
WELCOME TO DREAMSVILLE
照明:暗め、赤、サビで明るめ、白、ミラーボール

黒沢秀樹とリトル・ギャング

 どうもありがとう。

(アコギを置く)(リッケンに持ち替え)

 「Wonderful Summer」という曲と、「WELCOME TO DREAMSVILLE」という曲を聴いてもらいました。(会場:拍手)バンドでやったのすごい久しぶりなんですけどね。
この「WELCOME TO DREAMSVILLE」という曲は、ラジオ番組で“テーマ曲を作ろう”ということで、その当時僕がレギュラーをやらせてもらっていた「ようこそ!夢街名曲堂へ」という番組――いまでも続いてますけども――その番組のために僕が書き下ろして、ゆかりのあるミュージシャンと一緒に作った曲です。「黒沢秀樹 & リトル・ギャング」という名前で。ヒックスヴィル真城めぐみさんとか――残念ながら[註:2020年10月20日に]亡くなってしまいましたけれども――一緒に番組をやっていたインスタントシトロン片岡知子ちゃんが、すごいかわいいトイピアノで弾いてくれて。すごく印象に残っている曲です。こういう機会に聴いていただけて、とてもよかったなと思います。(会場:拍手)

 じゃあね、もうそろそろ、ラストスパートが近づいてきましたけれども。この曲をやりたいと思います、「Endless Harmony」。

Endless Harmony
照明:明るい、緑、白、サビで緑と青の点滅、明るい

ロックンロール

 どうもありがとう!

(リッケンを置く)(ストラトに持ち替え)

 超久しぶりに、ロックンロールやってみます(ふうっと興奮気味に息を吐きだす)。

I LOVE TO JAM
照明:青、暗い→サビでカラフルな照明(緑、赤、紫、青、水、黄)が素早く点滅、明るい→緑と白の点滅→赤と白の点滅→サビでカラフルな照明が素早く点滅

 どうもありがとう!
 今日はほんとに! 集まってくれて! どうもありがとうございますっ! (力を込めて)最高の誕生日です! (長田:おめでとう!) ありがとうございます!! ああ、うれしいなあ。

ストラトを置く)(アコギに持ち替え)

 ……みんな楽しんでもらったかな? (会場:拍手)ほんとにこの数年ね、コロナをはじめいろんなことがあって。僕たちミュージシャンも、そして(口ごもる)……ファンのみなさんも、いろんな思いがあったと思います、うん。でもこうやって、また、みんなと一緒に誕生日を迎えられるっていうことが、本当に幸せだなあと……思います。これからも、どうぞよろしくお願いします(穏やかな笑み)。(会場:拍手)

 では最後にですね、本物のドラムで(笑)、(会場:歓声と拍手)この曲を聴いていただきたいと思います。「Hello, It’s Me」(流暢な発音)(アクセントはやや平板で、英語らしくない)。

Hello, It’s Me
照明:白、明るい、2番の後のギターソロで青

 どうもありがとうございましたあっ! (叫ぶように)(長田:おめでとう!) (笑)ありがとう! もう一度、メンバーを紹介したいと思います。
 キーボード冨田謙! (冨田をフィーチャー)(冨田:穏やかな笑み、立ち上がって礼)(会場:拍手)
 ドラムス岡井大二! (岡井をフィーチャー)(岡井:微妙な笑み、立ち上がって礼)(会場:拍手、歓声)
 ベース田中貴! (田中をフィーチャー)(田中:爽やかな笑み、立ったまま礼)(会場:拍手)
 そしてギター長田進! (長田をフィーチャー)(長田:ニヤリ笑い、立ったまま礼、掌を合わせる)(会場:拍手)

 ほんとにどうもありがとうございました。また、来年も、会えるとうれしいです(満面の笑み)。どうもありがとう! (深々と礼)

(ギターを置く)
(全員:退場)

(アンコールを求める手拍子)

アンコール・「来年も会いましょう」

(ひとりで入場)
(脱帽し一礼)どうもありがとう!(帽子をかぶりなおす)(アコギを持つ)
いや、燃え尽きたわ……ハハハ(安らかな高笑い)。
 じゃあね、最後にアンコールということで、一曲歌わせていただきます。

心の橋
照明:黄と青、暗め

 どうもありがとうございました!(脱帽し一礼)(帽子をかぶりなおす)(アコギを置く)

 また、来年も、会いましょうね!元気で会いましょうねえ、どうもありがとう!

(退場)

(ダブルアンコールを求める手拍子)

[註:ここからはアーカイブが残っていないため、覚え書き]

(入場)

 みんな、もう今日は終わりにしようよ! 俺いつも喋りが長くなって押すんだけど、今日は時間ぴったり。戻って時計見てガッツポーズしたんだよ。……そうだね、じゃあバンドメンバーとまほろ座のスタッフ、そして今日集まってくれたみんなに盛大な拍手!

(会場:大喝采
(退場)

個人的L⇔R(バンド)wiki

2021/10/07
この記事は、もとは2021/03/24に書いたものです。
以下本文

2020年8月にL⇔Rにハマって以降、ネットや雑誌記事でいろいろ調べました。
わかんないことがまだまだ多いですが、今の時点で知っていることを並べておきます。私と同じく、最近になってL⇔Rを好きになった方が参考になさってくれたらありがたい。誤りがありましたらご教示ください。年代ごちゃ混ぜで、20代ごろのインタビューを参考にしている箇所は現在ではあてはまらなかったりもすると思います。
メンバーの外見的特徴に触れています。そういうの苦手な方(私も割と苦手ですが)ご注意ください。(じゃあなぜ書いたのか?最高だから書きたくなりました)
恥ずかしいのでご本人や関係者に見つからないといいな。

L⇔R(エルアール)
日本の音楽グループ。超かっこいいロックバンドであり至高のポップスバンド。「90年代日本においてもっとも過小評価されたバンド」。音源を聴いてもらったほうが早い。

黒沢健一(くろさわ けんいち)
1968年8月11日茨城県日立市生まれ。B型。
163cm。若いころは爽やかな短髪だったが、30代以降はわりと伸ばしている。一重瞼で笑うと目がない。目尻の笑いじわは年を取るごとに深くなる。細眉、吊り眉、笑うと垂れ眉。童顔。細身で色白、出待ちのファンから女性スタイリストに間違われたこともある。左の頬骨の下のほくろがチャームポイント。視力がよくないためしばしば眼鏡をかける。紫外線アレルギーと恥ずかしがりのため、サングラスをかけることも多い。
標準語。よく通る太めの話し声。年々低く渋くなっている。

音楽関係全般、天賦の才に恵まれる。特に作曲に関しては日本屈指の才能を持ち、元気いっぱいのストレートなロックも情感たっぷりのポップスもお手の物。86年高校卒業直後から、大手レコード会社に所属して作曲活動をしていた。歌も抜群に上手く、パワフルで艶のある声は切ない王道ラブバラードから少年漫画原作アニメのテーマソングまで幅広く適合する。
幼少期から古き良き洋楽を聴いて育ち、音楽に対する情熱と知識も尋常ではない。日本で誰も知らないようなマイナーなアメリカンロックのアーティストを弟と一緒に語りつくす様は圧巻。
本人曰く「全部勘でなんとかなる」ため、ギターとピアノは弾けても楽理は知らない。91年L⇔Rでデビュー当時から周囲のミュージシャンのサポートを受け続ける。

苦労のない育ちと度を越した音楽愛の産物か、20代後半までATMの使い方を知らなかった、レコード屋以外の建物の場所を覚えることができないため方向音痴、お金が入ると考えなしにレコードに使うため財布は常にほぼ空、などフィクションでも近年なかなか見かけないようなポンコツエピソードが豊富。
極端に楽天的な性格で、自分がポンコツでもあまり気にしていない。しかし、悩みがちな弟を心配するなど周囲への気配りは人一倍。
平泉成など、渋めの芸能人の物まねをよくやるが似てない。秀樹がツボに入って笑い転げてる。

うまい棒が好き。うまい棒のシャワーを浴びたい。飛行機が苦手。
酒は飲めない体質だが、極度のヘビースモーカー。

L⇔R人気が加熱したことによって精神的に疲弊し、97年バンドを休止してソロ活動を始めた。その後もメンバーとの交流は続けるが、「3人で何かやろうとなると頭が真っ白になる」と14年に活動再開を否定。しかしL⇔Rが25周年を迎えたことをきっかけに、再始動に前向きに…なったはずが…2016年12月5日、脳腫瘍にて逝去。享年48。

黒沢秀樹(くろさわ ひでき)
1970年8月28日茨城県日立市生まれ。B型。黒沢健一実弟
161cm。雨の日に髪がくるくるになるのが悩み。90年代後半に伸ばしている時期があったが、基本は短髪。二重、彫りの深い顔立ち。頬はえらが張っている。健一に「稲垣吾郎に似てる」と言わしめた。左目のすぐ下に小さいほくろ。太い下がり眉がチャームポイント。笑うともっと下がる。色白、細身。手は大きく美しい。目尻の笑いじわは年々深くなっている。視力が良いことが自慢だったが年波には抗えず、20年眼鏡姿を初披露。
標準語。健一より高く柔らかい話し声。年々低く渋くなっている。兄弟で顔はそんなに似てないが、声はときどき似ている。同居していたころ(上京直後から93年ごろまで)は電話口で「今、弟は外出してます」と兄のふりしてごまかすこともあった。2人でハモるとこの世のものとは思えない極上の響き。


幼少期から、洋楽を愛する兄の背中を見て育ち、自身も大の洋楽好きとなる。兄が王道の力強いロックンロール好きな一方、どちらかといえばソフトなB級が好き。
演奏より音作りに携わることを志向し、高校卒業後はエンジニアの専門学校へ進学したほど。ギターを始めたのも何となくだった。兄が作曲家デビューする際に作ったデモテープの音作りを担当しており、そのセンスが岡井プロデューサーに見出だされ、音楽活動への道が拓け始める。兄が上京してやっていたバンドのギタリストが欠け、サポートメンバーとしてステージに上がったことから兄との音楽活動を本格的に開始。最終的に兄弟以外のバンドメンバー全員が抜けて木下が加わり、L⇔Rができた。

小さなことでも深く悩み、考え込む性格。そのぶん、最終的に下す決断には大きな信頼性があり、語る言葉の一つ一つには重みがある。
兄のことは世話の焼けるやつと呆れつつ、真っ直ぐに尊敬してもいる。ライブMCでは「兄は天才、自分は普通」と(おそらく本心から)口にして、ファンに一斉に「どっちも普通じゃないです」と叫ばれるのがお決まり。
ラジオでは一番の笑い上戸。


好きな食べ物はアイス。兄にアイスを勝手に食べられて喧嘩になったことがある。ちなみにそのときには両者20歳を越えていた。苦手なのは納豆。ホラー映画は観ない。コーヒーはブラックで飲む。
酒は3人の中では一番飲めるが、世間的には飲めないほう。調子に乗って無理して飲むと気絶する。ヘビースモーカー。


L⇔Rでもときたまボーカルをとることがあったが、L⇔R休止後は歌手としての活動を本格化。高く柔らかい声とアコギ一本を武器に、ロック以前の頌歌から清楚系アイドルポップスまで歌いこなす。
自作曲はややシニカルな日本語詞と優美なメロディーが持ち味。
音の完成イメージを具体的な形にする能力が優れており、プロデュースに真価を発揮する。
健一の逝去後は、自身のライブで兄の手になるL⇔R楽曲をカバーするようになる。それが評判となり、21年からL⇔Rを弾き語るYouTubeチャンネルを開始。持ち前の聡明さでもってチャンネルを堅実に運営し、L⇔Rを現在に伝えている。
Twitterをやっていて、フルネームを呟くとエゴサーチしていいねをくれる。

木下裕晴(きのした ひろはる)
1967年10月11日東京都千代田区生まれ。B型。
173cm。兄弟よりもさらに細身で、どんな服もよく似合う。食べても太れない体質。一重の細面。どちらかというと吊り眉。眉の位置が高い。笑うとさらに高くなる。直毛。若いころは爽やかな短髪だったが、97年以降どんどん伸ばし、髭も伸ばす。視力が低くよく眼鏡をかけている。
強い下町訛り(東京弁)。ややだみ声。テンションが上がるとすんごい巻き舌になる。「し」と「ひ」の区別がつかない。いわゆるべらんめえ口調で、勢いに気圧されそうになるが、別に怒っているわけではない。話すときに口をひょっとこにする癖がある。

下町・神田育ちのちゃきちゃきの江戸っ子。手元の大辞泉には「神田っ子・江戸っ子の中でも、特に男だて[男としての面目が立つように振る舞うこと。強きをくじき、弱きを助け、命を捨てても信義を重んじること]、勇み肌[威勢がよく、おとこ気のある気風]で知られる。」とある。この一文で木下裕晴を概ね説明可能。
火事、喧嘩、祭りが好き。若いころはお祭りで気が大きくなって喧嘩を売ることもあったが、いわゆるツッパリではない。ツッパるのは田舎者のやることである。「男らしさ」を行動の指針として重視する。人に影響を受けやすく、尊敬する人を褒めるときは「男として尊敬できる」との表現をよく使う。
一方、80年代の東京のど真ん中、明治大に付属高校からエスカレーターで進学、授業をさぼって丸井で服を買いあさり、夜通しディスコ、大学からはスキー、ゴルフ、テニスと華やかな青春を送り、流行に敏感でお洒落好き。デザイナーを見つけてきてL⇔R舞台衣装(キラッキラのスーツ)のデザインをオファーしたのも木下。女性の扱いもスマート。黒沢兄弟と出会いたてのとき、降りるときに必ず助手席のドアを開けてくれた。兄弟がその理由を問うと「今まで女性しか助手席に乗せたことがなかった」。
L⇔Rのリーダー。迷走しがちな兄弟を、一つの方向を向くように整える役割。仲間思いのかっこいいミュージシャンとして、兄弟から永遠に尊敬されている。

高校入学後からディスコに通うようになり、ダンスミュージックの世界に興味を持つ。同じころベースや作詞作曲を始め、大学を卒業する頃にはセミプロのスタジオミュージシャンとして活動するほどの圧倒的な腕前を持っていた。組んでいたバンドのメジャーデビューの話が立ち消えになっていたころ、ライブハウスで黒沢兄弟の演奏を観てファンになり、交友が始まった。金融会社の営業に就職したものの、雨の中で酔ってテニスをして骨折。出勤できなくなったところを兄弟に拉致られデモテープ作りに参加。そのままデビューが決まり仕事を辞める。
L⇔R後期には同時代の洋楽にハマり、ジャンル分け不能な独自の世界観を持った作詞作曲を行うようになる。

食べ物は和風が好きで流行りのスイーツはよくわからない。曰く「この世で一番甘いもんはあんみつなんだよ!」時間にルーズな人が嫌い。江戸っ子は気が短いから。巨人軍大好き。
酒は全く飲めない。ヘビースモーカー。

L⇔R休止後はソロアルバムを1枚出したが、ほとんどは黒沢健一YUKIPUFFYなどのサポートベーシストとして活動。しばしばバンマスを務め、演奏に対するストイックな姿勢はPUFFYから「鬼軍曹」とあだ名される。

 

嶺川さんは手持ちの情報が少なすぎるので書けませんでした。分かってきたら付記する。

L⇔R Hi-fi Stereo Magic #6 (1993.11.19) 文字起こし

L⇔R Hi-fi Stereo Magic

健 いやあ、寒くなってまいりましたね。
木 いやあ、寒い寒い。
健 寒い寒い(笑)今日もランドマークタワーに、私たち4人はレコード袋を抱えて、背中を丸めて、やってまいりましたけど。皆さんこたつかなんかで、ごゆるりと聴いていただけると嬉しいと思います。L⇔R黒沢健一です。
黒沢秀樹です。
木下裕晴です。
嶺川貴子です。
健 というわけで、なんかこう、私最近前説が上手くなってきまして。
木 上手いね。
秀 上手いですね。
健 でしょ?最近前説に凝ってんだよ。……別に凝ってるってわけじゃないんだけど。
木 (笑)そうだったんだ。
健 この前俺、きーちゃんからさ、お笑いウルトラクイズのビデオ借りたじゃない。
木 うん。
健 あ、お笑いウルトラクイズじゃねえや。なんだっけ、ビートたけしさんの。あれだっけなあ。あ、違うか、とんねるずの番組かなんか、わかんないけどさ、なんかの決勝に負けたら、定岡さんっていう元野球選手が、とんねるずの武道館コンサートの前説をするっていう。
木 あー、はいはいはい。
健 そういう企画があったんだよ。でさあ、ライブの前に司会者が出てきてさ、前説ってのはなかなか、けっこう恥ずかしいなと思ったらさ、やっぱり番組のテロップで、「とってもこれは恥ずかしいもんだ」って書いてあって。やっぱりこれは、俺も最近ライブやるじゃない。で、出ていきなりさ、「どうもこんばんは、L⇔Rです」って歌ってるからまだいいけど、俺前説やるようになったらどうなんだろうって想像したら怖くなっちゃって。
木 (笑)
健 やっぱプロとしてはここまでできなくちゃいけないのかなと。
木 前説まで。
健 最近そういうことを考えてるんですけど。そんなこと考えてんの私だけだろうと思いますけど。
 というわけで皆さん、風邪などひいてませんか?
木 ひいてます。
健 ひいてますか(笑)2週続くってのが定例みたいですね。
木 今年のは長いらしいんだよ。
健 なんかまた辛子とか食ってんの?相変わらず?
木 うん。
健 カレー粉は食ってない?
木 カレーはやめた。
健 カレーはやめた(笑)
秀 そば屋のカレーなら食えんじゃないの?
木 そば屋のカレーは……なるほど、そういうのはちょっと、おお……!
健秀 爆笑
木 そうか……!
健 そうなんだよ、先週に引き続き俺はね、突っ込みたいの。国境を超えない辛さは君は大丈夫なんだ。
木 なるほど。
健 気の持ちようじゃない。だって浅草のからしせんべいとか、ああいうの食えないの。
木 あれはね、さすがにちょっといくらなんでも食えない。辛い。
健 というわけでリスナーの皆さん。
木 リスナー!
健 きーちゃんに、国境を越えるか越えないかの辛さの、「こういう辛いもんだったらあなたは食べられる」という、そういうのをお待ちしてます。
秀 微妙な和洋折衷料理とか。「どっちなんだ、これは」みたいな。
カニカマとか。しかもそれにマヨネーズがついてるみたいな(笑)
木 中華料理にレバニラ炒め。
健 (笑)なんだかよくわかんないですね。そういうの、送っていただけると、と思います。
 それじゃあまず1曲目は、この寒い中、寒いときに聴くとスカッとしてけっこう気持ちがいいという。
木 はい。
健 これはもう、非常に俺は最近聴きたいなと思ってました。これはエルヴィス・コステロのファーストアルバムで、バックバンドも務めているという、ヒューイ・ルイス&ザ・ニュース、こんなマニアックな話は誰も知らない、聴きたくないんだろうけど(笑)、その人たちの曲で、『Believe In Love』を聴いてみたいと思いまーす。

♪Huey Lewis & The News/Do You Believe In Love

健 今日の1曲目は、ヒューイ・ルイス&ザ・ニュースで『Do You Believe In Love』を聴いていただきました。さて、次の曲は。
木 はい、次の曲は、ゲイリー・ルイス&プレイボーイズの曲を聴いてください。『Everybody Loves A Clown』。

♪Gary Lewis & The Playboys/Everybody Loves A Clown

木 ゲイリー・ルイス&ザ・プレイボーイズで『Everybody Loves A Clown』を聴いてもらいました。
健 いやあ、2曲ともいきなり目の前がパッと明るくなったような、「箱を開けたら中に大トロが」みたいな(笑)
木 おお。
健 そういう感じがしますけどね。しかし、ヒューイ・ルイス&ニュース。俺はこのバンドについては、一つだけ言いたいことがあって。このヒューイ・ルイスっつう人はアメリカで、非常にブ男だって言われている。俺はこれがよくわからなくてだな。ジャケットの写真とか、ライブとかを観ると、キンクスのレイ・デイヴィスさんに似てるという。まあそういう言い方もできますけど。
秀 (苦笑)
健 なかなか僕は、決して二枚目とは言えないんだけども、なんか……味のある顔をしているなと。日本だったら俳優さんかなんかで、やってそうな顔してるんですけどね。でも非常に、「ブ男だ、ブ男だ」って、アメリカではさんざん言われてるらしくて、やっぱり人種の中で、その男の顔の問題ってのは結構、大きいなあと思って。なるほどね、白人の人達の中では、あんまりこういう顔はウケないのかなと思っちゃったんですけどね。……でね、ブライアン・ペックっていう、L⇔Rで歌詞を書いてくれてる外人さんがいるんですけど、その人と話してて。やっぱりスティングみたいな顔っていうのは、アメリカで二枚目と言われているらしい。
秀嶺 ほおー。
健 まあ、スティングはわかるんだけどね、それは。だけど俺は、ヒューイ・ルイスが味のある顔とも言われないでっていうのは、ブ男って言われるっていうのは。
木 いまいちわかんないな、それは。
健 あとさ、女の人で、シーナ・イーストンっていうのはね、「ワーストドレッサー賞」ってのをもらっちゃうくらい、あまり人気ないらしいんだけどね。
木 ほう。
秀嶺 へえー……。
健 でもね、俺ヒューイ・ルイス&ニュースのライブ観て、ブルース・スプリングスティーン観てさ、スプリングスティーンが二枚目で、ヒューイ・ルイスがダメっていうのが、なんかよくわからないんですよね。まあ私はこの『Believe In Love』は、Back To 80'sって感じで、非常に好きなんですけどね。2曲目のゲイリー・ルイス&プレイボーイズ、これもなかなか爽やかで、いいんじゃないかなと思いますけれども。さてそれじゃあおハガキ行ってみたいと思います。三重県伊勢市の「泣けまっせミトン」から。なあに言ってんだよ(笑)「最近の報告」ということで。「このくそ忙しい大事な時期に、L⇔Rコピーバンドならず、口バンドを結成しました」。
健木 (笑)
健 「楽器ができないので、ボーカルはもちろん、ギターもベースもキーボードも口でやってしまうという、単純極まりない私の思い付きで始めました。はっきり言って間抜けすぎて面白いです。バンド名は『口車』」。
健木 (笑)
健 なるほどね。
秀 「みんな乗ってけ!」って、こう……。
健秀 「口車に乗ってけ!」(笑)
秀 いいねえ。上手いッ!
健 「ミトン」、上手い!
嶺 ほー……。
健 これはバンドのステッカーを作ってだな、「みんな私の口車に乗らないかい」って。
秀 「Keep On Rockin'」とかね。「Ride On 口車」。
健 「Ride On 口車」いいねえ。
嶺 「ミトン」さんすごいねえ。
健 「メンバーは今のところ4人で、今度音楽室でレコーディングする予定です」。
木 爆笑
健 しょうがねえな!(笑)どうやってレコーディングすんのかなあ。「これって犯罪ですか」。いや、犯罪だとは思わないんだけどな。これ、でもニュー・ドゥーワップとしては。
木 そう、がんばればあれだよ、フォーティーン・カラット・オブ……なんだっけ。
健 フォーティーン・カラット・オブ・ソウル!
木 ……になれるかもしんない。
健 なるほどね。目指せマントラマンハッタン・トランスファー
木嶺 うん。
健 でも、俺らの曲でねえ、こう口車できるっつうのも、なかなかこれ……テープを送ってくれ、頼むから!これ一回音楽室でレコーディングしたのとな、メンバーのアーティスト写真とかな、カセットテープを送る!
秀 ちゃんとプレスキット作って(笑)
健 プレスキット作る。
秀 プロモーションして(笑)
健 プロモーションですね(笑)
嶺 思い出しちゃった、私小学校のときにシャネルズの真似をして(笑)、友達とやってた。
健 Run Away♪
健木 Run Away♪
健 ……って絶対音が外れてる系のやつ(笑)
嶺 お楽しみ会で。
健 なるほどね。
 というわけで次の曲行ってみたいと思いますが。次の曲、貴子ちゃんの選曲で。
嶺 ああ、そうだわ。では私の大好きな、かっこ悪いNRBQで、かっこいい曲を聴いてください。『Flat Foot Flewzy』

NRBQ/Flat Foot Flewzy

嶺 うーん、気持ちいい。NRBQで、『Flat Foot Flewzy』でした。
健 なかなかかっこいいですね。
嶺 そうですね。ちょっと長かったね、ソロがね。
健 かっこ悪いNRBQというわけですけど。嶺川さんに質問が来てます。千葉県のヨシダマユミさんから。いろんな質問が書いてあるんですが、「その2、クラスメイト(男)は、貴子ちゃんの大ファンで、『貴子好みの男になるぜ』と、『女を口説くパーティージョーク』という本を買って勉強中です」。
秀木 爆笑
嶺 苦笑
健 「そこで、貴子ちゃんはどんな男の人が好きなのか教えてください」という。全国にいる男性嶺川貴子ファンに「私はこういう男が好きよ」という、なんかそういうアレを。
嶺 はぁ……どういう……。
NRBQ。なんだかよくわかんないけど(笑)
嶺 なんかねえ。……そうだねえ、ああいうなんか……。
健 有名人で例えて言うと。
嶺 例えて言うと……日替わりで、けっこうねえ……。
健 なるほどね。
嶺 変わったりするから。
健 定食のように。
嶺 うん、日替わり定食のように。誰だって言ってたっけ。
木 的場くん。
嶺 あ、そうそう。……でもね、的場くんはカッコいいと思うんですけど、男らしいなぁと。そう思ったりもするけれども、なんかあの、流行りものみたいですけど、『あすなろ白書』とか観ちゃうと、「ああ、あの掛居くんみたいな人はカッコいい」とか、思ったりするし。でもやっぱりセルジュ・ゲンズブールのような人が好きだったりとか、
木 ラモスも好きだったり。
嶺 あ、そう、ラモスが好きだったりとか、あ、でも「中山ってかっこいいね」ってきーちゃんに言ってみたりとか、そうですね、気が多いですね(苦笑)
木 要は許容範囲が広いと!
嶺 (笑)
健 なるほどね。まさにL⇔R的という。
木 うん、間口が広いと。
健 だから、『女を口説くパーティージョーク』を読んでる君!そこのリスナー!これももしかしたら役に立つかもしれない。
 しかしこれ、面白いんだけどさ。「女を口説くパーティージョーク」ってどんなこと書いてあんだ(笑)
木 知らん(笑)
健 どんなふうに口説くんだよ、みたいな。
嶺 でもたぶん、そういうことを言う人は、「ふふふっ」って言って私はどっかに行ってしまうかもしれませんねえ。
健 でもねえ、俺はだいたい予想するんだけども、「女を口説くパーティージョーク」みたいなジョークを嶺川にぶつけても、高級でわかんないと思います。
秀木 苦笑
健 「はぁ……そうですかぁ……」とか言って(笑)、わかんないような気がします。
嶺 私とテンポ、一緒に喋ってくれるような人がいいですね。
健 なるほどね。まずじゃあ、スローテンポで、3分で話せる内容を、2時間ぐらいで(笑)話せる、あなた。
秀木 爆笑
嶺 お待ちしてます。
健 とういことで、嶺川貴子の彼氏募集のコーナーになってしまいました。
 というわけで、じゃあ次ちょっと秀樹のおハガキを。
秀 はいはい。私宛におハガキが来てまして。船橋市のヤナギサチエさん。「プチプチくんのコーナーが戻ってきて嬉しいので、お願いしちゃおうかなのコーナー」。今日は私のコーナーないんですけどね、ちょっと紹介したいと思うんです。「最近、女の子の曲がいいなと思う今日このごろ。女の子の曲は声が高くてキレイで、可愛くて優しい感じがして聴いていて気持ちがいい。ということで、ヴァネッサ・パラディのポスターを眺め、コニー・フランシスを心の友としている秀樹くんに、アメリカの女の子が可愛かったと言っていた秀樹くんに、高校の頃そういう曲を聴きまくって学校に行かなかった秀樹くんに、なにかおすすめの女の子の曲をお願いします」(笑)「おまえー!」みたいなね。
健 ボロボロだよお前。
秀 めちゃくちゃ言われてますけど。
木 (聞き取れず)
秀 うるさいんだよ!
健 こいつはね、ドリーミーなものに弱いんだなぁ。
秀 弱いんだな、けっこう。
健 目がウルッとしてる感じっつうんですか?現実的じゃないですね、ちょっと。
秀 そうですか。
健 外人のコニー・フランシスさんとか、ヴァネッサ・パラディさんとか。
秀 心の友としてるわけじゃないですからね。
吉田拓郎じゃないんだ。
秀 「ドカーン」みたいな。
健 (笑)「ドカーン、ナントカですー」。
秀 今日はですね、たまたま持ってきたのが、すごくね、私らしくないかもしれないけど。
健 なるほど(笑)
カーラ・ボノフさんって女の人がいまして。この人俺すごく好きで、女の人のシンガーソングライターなんだけど。リンダ・ロンシュタットさんとか、あそこら辺の……いい曲だなぁと思うと、この人が全部書いてたりするってので、俺はすごく好きだったんですけどね。非常に地味な人なんですけど、気に入ってくれれば嬉しいんで、聴いてもらいたいと思います。カーラ・ボノフで、『Isn’t It Always Love』

♪Karla Bonoff/Isn’t It Always Love

秀 はい、気に入っていただけましたでしょうか。カーラ・ボノフで、『Isn’t It Always Love』 を聴いていただきました。

L⇔R Hi-fi Stereo Magic。この番組ではみなさんからのお便り、リクエストを募集しています。宛先は、郵便番号220-81、横浜ランドマークタワーハマラジL⇔Rハイファイステレオマジックの係までお待ちしています。L⇔R Hi-fi Stereo Magic。

木 はいっ、というわけで!(大声)すげえな、エコーがかかってる!
健 すげえエコーだな(笑)ラジオのスピーカー、割れるんじゃねえか(笑)
木 というわけで。木下裕晴ユーロビート地獄!ということなんですけれども。
健 今週も来ましたね。
木 これまずハガキが来てるんで、読みたいと思います。「世の中には、やっていいこととおかしいことがあるのを知ってますか?ついにユーロビート地獄がレギュラーになってしまいましたね。なんでも、今ユーロビートセーター販促促進組合を作ろうと企てているそうじゃないですか」。結局始めた途端こういう路線に持ってかれてしまう私のコーナー。
健 なるほど。
木 で、この人には5つ上の年上のいとこがいてね、ユーロビートのCDを何十枚も持っているという。スパイラルライフのIくんもびっくり!
健秀 (笑)
健 でも最近ミュージシャン内で「ユーロビートを見直そう運動」つうんですか?「米を捨てないように」と同じような。
木 誰も捨ててねえよ、こrrら(笑)
秀 気にしてるらしいですからね。
健 やっぱり木下さんがですね、こういうの、ラジオ番組でガンガン推進してるんで、「実は俺もユーロビートが……」って言う人が……。
木 ブースの外にも多いんです、実は。「実は聴いてた」という人もかなりいまして。やっぱり、今日かけるのはまた、いわゆるストック・エイトキン・ウォーターマンという、この人たちの関係の人なんですけどね。要するにこの人たちのやってたことってのは、ディスコミュージックに終わらず、80年代ポップスとして確立された!
健 なるほど(笑)
秀 手が出ましたね今、先生!
木 やっぱり右手を挙げて私は喋ってしまうという。聴いてる人は全然わかんないけど。
健 だんだん堅くなってきましたね、話が。
木 ね。で、話を、あまりに曲が(聞き取れず)なんで(笑)
健 私思いましたけど、台本に書いてある「ビクターVDP」って、このナンバーからして軽そうですね(笑)
木 なるほど(笑)というわけで、曲がほんとに今日は軽いんで、なるべく堅い話をしようと思って、こうやって話をしてるわけなんです。
健 でも、私は最近そのユーロビートのね、きーちゃんと話しててさ、なんだっけ、UWUじゃなくて……。
木 PWL?(笑)
健 PWL、これはレーベルなんですか?
木 そうなんです。これはストック・エイトキン・ウォーターマンさんという、この3人が、所属していた……自分たちで、だからね、あんまりに売れちゃって金持っちゃってしょうがないから、レコード会社ぶっ立てるわ、ビルぶっ建てるわで、しまいには貴子ちゃんの友達が、ウォーターマンの弟子になって鯉を飼ってるという。
嶺 今は戦車が好きで集めてるんだって。
木 というような、そういうレーベルから出てる曲なんですけど。で、今日かけるのはシニータという、これストック・エイトキン・ウォーターマン、わりと白人の女の子が多いんですけど、この子は黒人の女の子で、結構珍しいんですけど。まあ非常に大ヒットした曲なんで、聴いてください。それではシニータで『Toy Boy』。

♪Sinitta/Toy Boy

木下裕晴ユーロビート地獄、今週はシニータの『Toy Boy』をお送りいたしました。

L⇔R Hi-fi Stereo Magic

健 さてやってまいりました。
健木 リクエストコーナー!
秀 ということで、早速リクエスト行ってみたいと思います。これは千葉市の、ペンネーム「シンシア」さんからいただきました、ロジャー・ニコルズ&ザ・スモール・サークル・オブ・フレンズ『Love So Fine』。

Roger Nichols & The Small Circle of Friends/Love So Fine

ペンネーム「シンシア」さんからのリクエストで、ロジャー・ニコルズ&ザ・スモール・サークル・オブ・フレンズで『Love So Fine』を聴いてもらいました。
健 いやあ、いいですね。
秀 うん!
健 なんかウキウキしてくるような、このね。最近アナログ盤が。
秀 出回ってますね。
健 (聞き取れず)したらしくてですね。「ロジャー・ニコルズのアナログ盤を持っているあなたはオシャレ」みたいな、そういう風潮がありますけど。私はちなみに、そういう人たちが持ってねえモノラルミックスのやつを探してるんで。
木 (笑)
健 持ってる人がいたら……。
秀 モノのオリジナル盤ですよね。
健 モノのオリジナル。ここがオシャレかオタクかの違いだと私は思います。まあどうでもいいんですけども(笑)、おハガキがまた来てるんで、ちょっと読みたいと思いますけども。
秀 はい!
健 これはですね……おなじみ「ピアノ星人」から来てますね。「あと、私の友人Tちゃんのほのぼのした話を聴いてください。Tちゃんが家でバナナを食べようと思ったんで取りに行ったら、バナナに名前が書いてあって食べられなかったそうです。Tちゃんには小学生の弟がいるそうで、『ともき』とかひらがなで書いてあったそうです。これがお父さんとかが書いてたら可笑しいなと思って、一人でウケていました。凄いきれいな字で、漢字で『健一』とか、バナナに書いてあったら面白いですね。じゃあ風邪に気を付けてくださいね」ってうるさいなっ。というわけですけどもね。しかしバナナに名前を書くってのは面白いですけど。ちなみにL⇔Rのスタッフで、南沢という人が、いらっしゃいまいて。
木 はい。
健 その人はなんていうの、兄弟が多いらしいんだな。どうも食欲旺盛だ。それで、冷蔵庫を開けるとだな、ポテトチップとか買ってきて、半分ぐらい食べて、しまっておくんだけど、どうしても妹や弟に食べられちゃう。で、ただ名前を書いといても食べられちゃうらしい。最初はね、名前を書いといても食べられなかったらしいんだけど。挙げ句の果てに食べられちゃうから、「絶対食うな」とか、最初書いてたんだけど、だんだんエスカレートしてきて、アイスクリームとかに、「食ったら殺す」とか(笑)
秀木 (笑)
秀 「Eat Or Die」みたいな。
健 そうそう(笑)お前はスミスか!みたいな。「食ったら殺す」「絶対許さねえ」。
嶺 そういう曲がありそう(笑)
健 なんか可笑しいよね、食器棚とかさ、自分の買ってきたもの、同い年ぐらいの、歳が離れてない兄弟がいっぱいいるとだな、やっぱり食品方向っていうかね、そういうのが広がる。「食ったら殺す」とか、「健一のバナナだ、これは」とか、食い物とその怨念がミクスチャーされた空間になりそうで(笑)、俺はけっこう怖いなと思いましたけど。
秀 (笑)
健 というわけで次、なんかおハガキありますか。
秀 はい、これはですね、「焼きハマグリ」さんから。「きーちゃん、水泳やってる?」ということなんですが。
健 「やってる?」
木 最近は行くペースが落ちてますね。
健 落ちてるね。
木 行く暇ねえんだもん。でもちゃんと行ってます。
秀 うん。「よっ!」ていきなり書いてあるんですけどね。「この前、友人Aに言われました。『歩き方ですぐわかる、遠くでも後ろからでもすぐ分かる』と。ふむふむと聴いていると、私がタラちゃんのような歩き方をしていると言っているのです。っていっても、歩いている時に音響効果が出ているわけではありません。18にもなってタラちゃん歩きなんて恥ずかしい、大きくなるまでにはワカメちゃん歩きになれるようがんばりまちゅ」ということなんですけど(笑)
健 なるほどね。
秀 「タラちゃん歩き」ってどういう歩き方……。
健 どういう歩き方なんだろうねぇ。
ちょっと今度テレビを見てみようかな。
木 スタスタ歩くんだよな。
嶺 そうだっけ。
木 わからん。
嶺 どういう歩き方だったんだろう。
秀 タラちゃん、きっとさあ、歩くときに音が出るんだよ。
木 そうそうそう。なんか音が出てたような気がする。
秀 「ピコンピコーン」とか(笑)
健 「ピコンピコーン」てのは、LAギアの中に水が入ってしまったって感じがある。
木 おおー。
秀 ああ、なんかそういう感じですね。
嶺 おしゃれな発言ですね。
健 ああ、なかなかそうですよ。(聞き取れず)と呼んで。なんだかよくわかんないですけど(笑)えー、さて、次のおハガキもまた来てますけどね。これは「L⇔R大好き少女」 さんからいただきました。「私は子供の頃お母さんに怒られたのが、必ず悪いことをした時に『押し入れに入れますよ』とか『お家に入れません』とか『食事抜きにするわよ』とか怒られますが、私の幼いころの怒られ文句は、『ガンジロウさんが連れに来るよ』でした」。
秀木 爆笑
秀 誰なんだそれは(笑)
健 「夜遅くまでテレビを観てて、『早く寝なさい』と言われても寝ない私にお母さんは、『ガンジロウさんが連れに来るよ』と言います。こんなふうにあらゆる場面で登場してくるガンジロウさんですが、別に親戚にそういう人がいるというわけでもない。昔、想像力が100%あった私は、むちゃくちゃ怖そうなおじさんを想像して超怖がってたんだけど、14歳になって、今考えてみると、何だかよく分からない」ということなんですけど。私もこのハガキを読んで、「L⇔R大好き少女」さんが、子供の頃ガンジロウさんというイメージを頭ん中に膨らませてたら、今日このハマラジに来る途中に、私はガンジロウさんに会った。いかにもガンジロウさんってオヤジがいたんだよ。電車ん中で。で、しかもなあ、外人の観光客さんがね、なかなか人の良さそうな人で、「Oh, Harajuku Beautiful!」とか、カップルでいたんだ。したらその目の前にガンジロウさんがいたんだよ!なんかわけのわかんねえセーター着ちゃってさあ。やー、もう100パーガンジー。その外人に向かってさ、「ヘエア!!」
秀 爆笑
健 なんか、いきなり怖がられちゃってんだよ。で、はるばるアメリカから来たその2人も、ビビっちゃってさ。まさにアレはガンジロウさん以外の何物でもない。
秀 面白いねこのコーナー。探そう。
健秀 「ガンジロウさんを探せ!」(爆笑)
健 私の近くのガンジロウさん。なかなかですね。赤いランプも点いたところで、次のリクエスト行きたいと思いますが。これはですね、「ガンジロウさんを探せ」のコーナーもあるね、これね。郵便番号253の方ですね、これ。まあいいや。これは、アカシジュンコちゃんから、リクエストいただきました。ビートルズで『Can't Buy Me Love』ということなんですけどもね。一筋縄じゃ行かないハイファイステレオマジック。まあビートルズのものもかけたいんだけれど。私はちょっと選んできたんだけれど、リボルバーっていうグループが、ジョンとポールが書いてビートルズがやらなかった曲があるんだけど、これも『Can't Buy Me Love』風で、非常にいいロックンロールナンバーがあるんで。その曲は……リクエスト、逃げたわけじゃないんだけれども、こういう風な変化球で答えるリクエストってのもいいんじゃないかな。
木 いいですね。
健 ちょっとテイスティーじゃないかなと。持ってきました。それじゃあ聴いてください、ジョン・レノンポール・マッカートニーの作曲したリボルバーってグループが歌ってる『One And One Is Two』。

♪Revolver/One And One Is Two

健 なかなか、リードボーカルジョン・レノンになりきって歌ってる。
木 なりきってますね。
健 けっこうこれ、俺は好きなんですけど。『One And One Is Two』を聴いていただきましたけど。『Can't Buy Me Love』の代わりということで、かけましたけど。さて、しばらくの間引っ張ってましたけど、新曲。
木 ね。1回かけたきりで。
健 まあ1回ね、ハマラジでもう3週間以上前ですかね、1回かけて反響を起こしといて、しばらくかけない。
木 何もそのことについて触れない。
健 触れない。
木 カーッ(笑)
健 なんかよくわかんないけど(笑)新曲があるのを忘れていたような。まあ、あれはやっぱり、このハマラジのハイファイステレオマジックが、番組始まった記念ということで、マスターテープをここに持ってきてかけたんですね。なんと11月19日を以って、あの新曲が解禁!ということで。
木 ほお。解禁ですか。
健 はい。
秀 鮎みたいですね。
健 鮎みたいですね。もう縄で……網で取ってねって感じですけど。なんだかよくわかんねーな(笑)
秀木 (笑)
健 おハガキもいっぱい来てまして。「あの新曲もういっぺん聴きたい」とか、この前途中でフェードアウトしてしまった、あれもプロモーション戦略のひとつというわけで。(笑)途中でね、まだそんな全曲聴かせないよという。今日はフルでかけたいと。リクエストがほらこんなに。
木 ほんとだ。
健 来てます。「うー、超感動」という方とか、 読んだ方も多いんですがね。「空飛ぶ円盤にレイジードッグが乗ったよ」さんとか、あとミツハシヤヨイさんとか、「最初に聴いてからめちゃくちゃ気に入ってしまった」という。ちなみに先ほども読みましたけど、「ピアノ星人」さんからのリクエストが来てるんですが、「フェードアウトしないでください。FMってこれだから嫌なの。フルコーラスで流してよ。流してくんなきゃ4人の家行って、勝手に台所入って開脚前転と倒立後転しちゃうからね。しかも水着で」。
秀 そんなことやられた日にはちょっと困りますね。
健 「何言ってんだか自分でもわからないけど、この熱いリクエストに応えないL⇔Rではなかろうよ」ということで。「なかろう」なので。
秀木 うん。
健 ほんとにたくさんリクエストありがとうございます。それじゃあL⇔Rの新曲を、やっと。
木 12月20日発売。
健 この曲を聴いてください。L⇔Rで『君と夏と僕のブルージーン』。

L⇔R/君と夏と僕のブルージー

健 12月20日発売、L⇔Rのニューシングル『君と夏と僕のブルージーン』を聴いていただきました。

L⇔R Hi-fi Stereo Magic

嶺川貴子の小鳥のお部屋。はい、こんばんは。嶺川貴子です。今日は一番最後に、なってしまいましたが、もうちょっとお楽しみくださいということで。この小鳥のお部屋なんですけど、この小鳥さんを、私は忘れていましたということで。バンブーという人を、今日はちょっとかけてみたいなと思うんですけれど。
健 うん。
嶺 知らないでしょ。
健 知らない。
嶺 竹っていう……違うんだけど、そうじゃないんですけど、その人はですね、私が好きなおじさま第1位として挙げられる、セルジュ・ゲンズブールの、最後の奥さんだった。
健 あっ、そうなんですね。
嶺 で、あんまり、結構ね、あの人の奥さんだったのに、最後一緒に住んでいて暮らしていたのに、一番影が薄いというか、あんまり存在感のない人なんですけど。まぁ一応、セルジュが曲を作ったりして、一枚だけアルバムを出しているんですね。でね、顔はけっこう、なんて言うんだろ、おばさんっていうか、体は小林麻美のようで、顔は篠ひろ子
健秀 (笑)
木 それすごい美人だ。わかりやすい(笑)
嶺 うん、ほんとにね、たぶんフランス人だったと思うんだけど、顔が篠ひろ子さんにそっくりなんですよ。
健 秀樹とか、椅子からずり落ちるほどウケなくていい(笑)
嶺 そんなにウケた?後ろに編み込む三つ編みが似合いそうな人なんですけど。まぁ結構激しい、この人も、運命をたどってまして。なんていうの、いろんな複雑な家庭環境で、クスリやっちゃったりとか。そういう悲しい……かわいそうな人なんですけれども。セルジュと出会って。
健 まだ生きてるの?
嶺 うん。この女の人は生きてますけど、今どうしてるのかなと思っています。で、まあかける曲は、『Lulu』といって、バンブーとセルジュ・ゲンズブールの間に生まれた、セルジュの最後の子ども、男の子なんですけど、その子のことを歌っているすっごく良い曲なので、聴いてみてください。私も大好きな曲です。まあこれくらいしか良い曲がないかな、とか言ったり(笑)しちゃったりするけど。バンブーも、ベビーボイスというか、けっこうロリータっぽいですけれども。じゃあ聴いてみてください、バンブーで『Lulu』。

♪Bambou/Lulu

嶺 港区の「山田プー」さんから「私がセルジュ・ゲンズブールナイトに行っていた」と。はい、行っていました。本当に行ってたんですよ。バンブーで『Lulu』を聴いていただきました。じゃあまた、小鳥のお部屋、来週ね。バイバイ、チャオ。

L⇔R Hi-fi Stereo Magic

健 はい、というわけで、あっという間にお別れの時間が来てしまいましたけど。
木 おう。
健 このバラエティーに富んだ内容。まあしかし、小鳥のお部屋で締めるってのはいいですね。
木 行くとこは行くで、引くとこは引くで。
健 (笑)なるほどね。まさにこれは。いろんな曲が今日かかりましたけどね。まさにア・ラ・……。
秀 モード。
健 カルト。
秀 プリンア・ラ・モードが頭に。
健 というわけで、ハガキもたくさん待ってます。もうほんとにね、だんだんハガキも増えてきて。おもしろいネタだったら率先して読んじゃう。ちなみに来てるハガキは、みんな全員で読んでますから。
秀 うん。
木 はい。
健 いろんな内容をね、別に番組で読まれるハガキじゃなくても、なんでもいいんでガンガン送ってください。というわけで、(聞き取れず)。
嶺 はい、お便り・リクエストの宛先は、郵便番号220-81、横浜ランドマークタワーハマラジL⇔Rハイファイステレオマジック、「おハガキいっぱいくださいね、待ってるよ」の係まで。
健 うん。というわけで最後、無視しようと思ってたんだけど無視できないハガキがあって。小田原市のオガワミナコさんからいただきました。これはね、俺答えられないからどうしようかと思ったんですが、「全然話は変わりますが、ポール・マッカートニーの曲で、『タララタラララ・タララララララ』という曲、ありますか」。
秀 (笑)
健 「曲名も分からないんですが、私の職場でBGMで流れている曲で、気になって仕方がないんです。では頑張ってください。ちなみに職場はランドマークプラザ内にある銀行です」ということなんですけど。
嶺 (笑)
健 これさあ、だって音符が書いてあるとかならまだしも、「タララララララ」。でも、ポール・マッカートニーファンの私は。
嶺 わかります。
木 解読した。
健 解読しました。これはたぶん、『今日の誓い』じゃないかな。
健木 『Things We Said Today』。
健 読みながら歌うとね、「タララーララララーラー、タラーララララー♪」とか。
木 ほおー。果たして正解かどうか。
健 正解かどうか、帰りちょっと銀行に寄ってですね、「何も用事がなくても寄ってください」って書いてあるんで(笑)
秀 「入ってないんだけど下ろしてくれませんか」みたいな。
健 入ってないんだけど(笑)いいですね、それ。
 というわけでまた来週もね、こういうハガキでもいいんで、ガンガン送ってくだされば。
木 待ってます。
健 それでは、今日のお相手はL⇔R黒沢健一と!
黒沢秀樹
木下裕晴
嶺 バッハハーイ、嶺川貴子でした。
健 それではみなさん、また!
全員 来週~!

ピノキオピーアーカイブおまけ

アーカイブ本編のおまけです。
本編はこちらから。

jandroid.hatenablog.com

 

すべて筆者調べです。ここにない情報をご存知の方、感想、苦情などおありの方は、この記事のコメント欄もしくは筆者Twitterまでお知らせください。
おまけは①ピノキオピー作マンガ、②リンク切れ公式ページ、③ファンやライターによる記事の3部構成です。③で紹介している記事の著者で、削除ご希望の方がいらっしゃれば、遠慮なくご一報ください。

情報はすべて2023/05/03現在のものです。



おまけ①マンガ

ピノキオピーが各誌に掲載したマンガの情報。時系列順。

2010/11 VOCA’ON vol.1
2011/02/28 Gekkayoボーカロイドfan (ブティックムック925)
2011/03 VOCA’ON vol.2
2011/06/27 Gekkayoボーカロイドfan Vol.2 (ブティックムックno.956)
2011/09 VOCA’ON vol.3
2011/10/07 Gekkayoインターネットミュージック (ブティックムックno.971)
2012/01/28 Gekkayoボーカロイドfan Vol.4 (ブティックムックno.986)
2012/12 VOCA’ON vol.4
以上、すべて「どうしてちゃん」。画集『OSOBA』版は筆者私蔵。

2013/02/01 アオハル0.99号
「解散しちゃったバンド」。筆者未読。

 

おまけ②公式リンク切れ集

かつてはピノキオピー公式ページだったが、現在閲覧できなくなっているサイトを集めた。こういうのも記録しておかなければ忘れられていくので。

ピノキオ定食
http://pinocchiop.blog.shinobi.jp/
初代公式ホームページ。


ピノキオ定食
http://pinocchiop.jimdo.com/
2代目公式ホームページ。2017/03/07に「爆破」

Tumblr
http://pinocchiop.tumblr.com/
ファンアートや、気になったコンテンツを紹介していたようである。

おまけ③評論/レビュー/エッセイ/レポ/二次創作

インタビューではないがピノキオピーに関連しており、個人的に好き、もしくは貴重な情報源となっているものをピックアップ。
原則として時系列順。

2012/10/10 ボカロPだらけのクラブイベント、再び! ニコファーレが熱く萌えた (週刊アスキー)

weekly.ascii.jp

2012/10/07に行われた「Voca Nico Night -Club Stage- Vol.2」のレポ。ピノキオピー初のライブ。映像はニコニコ動画視聴可能。当時未発表新曲だった『m/es』を唐突に流し、オーディエンスがノリにくそうにしている。スケキヨの面に加工した声で、人間味が薄い。

2013/11/08 【HATSUNE MIKU】 コンセプトカフェ『ピノキオ亭』レポート 【初音ミク】 (初音ミクチャンネル, YouTube)

www.youtube.com2013/10/11~11/11までオープンした、Shuminovaとのコラボによるコンセプトカフェ「ピノキオ亭」(Shuminova公式ページ)のレポ。

 

2014/02/19 遊星まっしらけのどこが良かったか教えてくれ (nattoku~なっとくP's Blog~)

kagem.jugem.jp

アルバム『遊星まっしらけ』の熱いレビュー。記事を書いているのが、楽曲『物理屋のサヨナラ』(ニコニコ動画上の公式MV)がピノキオピーに影響を与え、『eight hundred』制作のきっかけにもなった*1、なっとくP(kagem)その人であるというのも熱い。

2014/02/23-2014/05/05 非公式ピノキオP研究所

militum.hatenablog.jp

『ニナ』『ベニチオデルトロ』『Obscure Questions』の歌詞を考察するブログ。熱量が語彙力をブーストし、濁流のような勢いで論が流れる。著者のピノキオピー愛は並大抵のものではないと思うが、いったい現在どこで何をしているのか。


2014/10/25 一人暮らしとおしゃべり日記! (ARuFaの日記)

arufa.hatenablog.jp

『しぼう』初回限定盤特典のオーディオコメンタリーを収録した日の日記。ピノキオピーはずっとARuFaと行動をともにしているはずだが、最初のほうしか出てこず、記事のメインはGINGA主宰者曽根原僚介。この前後にも、レーベルメイトとしてピノキオピーはARuFaのブログにたびたび登場する。


2015/09/30 ミクさんの聖地に歌声が響いた ニコニコ町会議2015北海道ほぼ完全レポ (週刊アスキー)

weekly.ascii.jp

2015/09/26に開催された「ニコニコ町会議 in 北海道 札幌市」のレポ。


2015/12/12 電気グルーヴやケミカルを彷彿とさせる? ピノキオピーのライブ盤が示す、ボカロの新たな可能性 (Real Sound)

realsound.jp

『祭りだヘイカモン』レビュー。固有名詞を羅列するあたり、さすが本職の音楽ライターは違いますねえ。


【おすすめ】2016/01/03 #2015年ボカロ10選 後記 (しろばなさんかく)

shirobanasankaku.hatenablog.com

『東京マヌカン』評。ボカロリスナーであり続けることへの、悲壮ですらある思いが吐露される。


2016/08/30 今年もniconicoの激アツな夏がやってきた──ニコニコ町会議 in 岡山ほぼレポ (週刊アスキー)

weekly.ascii.jp

2016/08/27に開催された「ニコニコ町会議 in 岡山県吉備中央町 吉備高原鬼伝祭」のレポ。

2017/03/05 「ボーカロイド音楽」のいま (Stripeless)
しろばなさんによるピノキオピー批評。『しぼう』『THE END』『東京マヌカン』を起点にピノキオピーの活動とその理念について論ずる。初音ミクへの巨大感情がピノキオピーに仮託され濃縮。全8ページ、筆者私蔵。


2017/04/11 PinocchioP’s Ningen no Atsumari Concert Review: Human Congregation at the Dancefloor (Honey’s Anime)

honeysanime.com

2017/03/25に開催された「人間の集まり」ツアー東京公演のレポ(英語)。本題のピノキオピーはもちろん、オープニングアクトのZANIO、おはようございます、sasakure.UKも丁寧にレポ。

2018/01/14 第8回 ―ピノキオピー 「ぼくらはみんな意味不明」― (渡辺 玄英, わたしの愛憎詩)

blog.goo.ne.jp

詩人である著者による「ぼくらはみんな意味不明」賛辞。

 

【おすすめ】2018/05/21 【動画あり】一般人だけど『自分のキャラソン』が欲しかったのでプロに依頼した (ARuFaの日記) 

arufa.hatenablog.jp

『こんにちは、ARuFaです。』制作記事。バーグハンバーグバーグに入社後、インターネットおもしろ人間として知名度を上げ、ボカロにコミットすることもなくなったARuFa。だが、ピノキオピーとの古くからの付き合いは決して途切れてはいなかったことを、この記事の発表と同時に我々は思い知らされた。


2018/06/16 ピノキオピーと「生かされる言葉」 (サトウトシオ, note)

note.com

『モチベーションが死んでる』『胸いっぱいのダメを』『すろぉもぉしょん』の詞を語った記事。素朴なことばで、短く、しかし要点をおさえて、ピノキオピーの詞の魅力を伝える。

2018/11/03 融入音乐的人生哲学——ピノキオP(匹诺曹P) 推荐 (未知生物3号, bilibili)

www.bilibili.com

ピノキオピーとその楽曲(『ぼくらはみんな意味不明』など8曲)の批評。筆者は中国語が読めず、Google翻訳を用いたため、理解が不十分な箇所があると思われる。

2018/11/25 ナユタン星人、はるまきごはん、ピノキオピー……自らの意志が強く表れたMVを生み出すボカロP (Real Sound)

realsound.jp

「自分でMVを作るボカロP」という、ユニークな切り口のコラム。ただ、2018年の時点で代表曲に『腐れ外道とチョコレゐト』を挙げていたり(このころにはもう『すろぉもぉしょん』の再生数が『腐れ外道』を抜いていたはず)(初音ミクをよくMVに登場させることから、ピノキオピーはミク愛が強いと論じているのだが、『腐れ外道』の一枚絵にミクは出てこないし、マジでなんでこっちを紹介したのか)、出典がまったくなかったりするあたり、著者はたいしてピノキオピーに興味がないものと思われる。

2019/09/20 君島大空らが見せた、「音楽家」としての確固たるアティチュード (cinra)

www.cinra.net

2019/03/28に行われた『exPoP!!!!!』のレポ。

2019/09/25 ピノキオピー楽曲の好きな歌詞 「∞選」 (高坂, note)

note.com

楽曲タイトル五十音順に、詞の魅力を語る記事。とにかく長いけれど、論旨は迷子にならず、きれいにまとまっているところに著者の手腕を感じる。労作。

2020/05/25 ヒッキーPがピノキオピーの「遊星まっしらけ」をレビューするそうです。 (DOON. work, YouTube)

www.youtube.com

アルバム『遊星まっしらけ』のレビュー。ピノキオピーのCDをレビューするYouTuber(と呼んでいいのか?ヒッキーPはボカロ評論ではすごく有名だけど、「YouTubeの人」ではないので)は史上初でしょう。

2020/08/29 【※抄出版】彼女の声は歴史を持たない (出世景清, note)

note.com

『愛されなくても君がいる』『THE END』に触れつつ初音ミク論を展開。

2020/09/12 How Pinocchiop Conquered the World (ubnubmaster, YouTube)

www.youtube.com

英語でピノキオピーをざっくり紹介する動画。代表曲の簡単な解説付き。すげえサムネだな。

2020/12/14 ボカロP、歌い手、踊り手がライブでボカロの歴史を振り返った「ボカコレ」ライブ (音楽ナタリー)

natalie.mu

2020/12/12に開催された「The VOCALOID Collection LIVE」のレポ。

2020/12/17 だから,「愛されなくてもいいよ」なんだと思う (furukawa209, note)

note.com

『愛されなくても君がいる』の初音ミクファン視点のレビュー。

2020/12/19 10年後のボーカロイドのうたと私 (あげに, note)

note.com

2020/12/18に開催された「マジカルミライ2020東京企画展スペシャルライブ」のレポと、ピノキオピーへのラブレターが渾然一体となった何か。人生をピノキオピー楽曲とともに歩んできた、著者の熱量に打たれる。


2021/03/24 【動画あり】一般人だけど20代最後なのでプロにオリ曲を作ってもらった (オモコロブロス!)

omocoro.jp

『さんさーら!』制作記事。最初から最後までARuFa節全開。


2021/05/19 いつも初音ミクがいた (廻環美, note)

note.com

ピノキオピーと一人の人生の話。

【おすすめ】2021/06/13 ピノキオピーの全アルバムをレビューする (新都心@そしてかんがえる, note) 

note.com

タイトル通り、ピノキオピー全アルバムのレビュー。音も詞もバランスよく言語化し、まっとうに賞賛し、まっとうに難点を挙げる。代表曲を聴いて少し興味が出てきた、という人の羅針盤になる記事。ファン活動の最初の一歩を踏み出すために、必要な情報が過不足なく揃っている。


2021/07/06 ピノキオPの歌詞の技法 (Sagishi, note)

note.com

著者が2014年に発表した評論の再録。『ありふれたせかいせいふく』『Floating Shelter』『マッシュルームマザー』『ラブ イズ オノマトペ』を例に、アカデミックな見地から、ピノキオピーの詞の魅力を解き明かす。


2021/07/30 ボカコレステーション~Road to 2021 Autumn~ (ニコニコエンタメチャンネル, ニコニコ生放送)

live.nicovideo.jp41:10より、ピノキオピー、『愛されなくても君がいる』『ぜろ』『たりないかぼちゃ』『ぼくらはみんな意味不明』などの楽曲について、ファンから寄せられたレビューの紹介とスタジオ(NORISTRY, 檜山沙耶, 平賀哲雄)のコメント。51:00-1:01:37、平賀哲雄による『すきなことだけでいいです』『ノンブレス・オブリージュ』「社会風刺の巧手としてのピノキオピー」批評。

2021/08/14 "愛"はダサい。それでも、 ~ピノキオピー5thアルバム『ラヴ』感想~ (次郎ラモ, note)

note.com

『ラヴ』全曲レビュー。

2021/10/03 「でっかい宇宙に歌がある!」ライナーノーツ (つんく♂, note)

note.tsunku.net

つんく♂による『ザ☆ピ~ス!(リビルドVer.)』のレビューあり。

 

2023/08/04 ピノキオピーの進化を追いかける ―ワンマンライブ「MIMIC」と私の対話(うろ, note)

note.com

ピノキオピーのライブ歴についてのエッセイ。網羅性が高く、長年のファンならではの観察眼も光る。

2009/07/02 【小説化してみた】 eight hundred    ~ 空に還す、祈りの歌 ~

piapro.jp

2010/01/21 【小説化してみた】 『ポンコツ天使』から『祝ってやる』へと続くお話

piapro.jp

【おすすめ】2010/11/05 オズと恋するミュータント(前篇)

piapro.jp

2010/11/11 オズと恋するミュータント(後篇)

piapro.jp

2011/02/12 【小説書いてみた】 神曲

piapro.jp

(以上すべて時給310円, piapro)
2017/08/26 【小説書いてみた】 きみも悪い人でよかった (時給, pixiv)

www.pixiv.net

それぞれ同名楽曲の二次創作小説。楽曲のノベライズや二次創作は好き嫌いが分かれがちだが、これほどの文章力、そして熱量を持つファンを抱えるアーティストは幸せなのではないかな、と思う。特に、「ボカロブーム」の時期に「作曲者本人が執筆」という触れ込みで大量の「ボカロ小説」が出版され、いまやそれらは古本屋の均一棚に並んでいるという事実を思うと、作者自身が執筆し必死に売ろうとせずとも、ファンによって書かれたものが口コミで広く読まれる状況は、なんと幸運なものだろうか(「『腐れ外道』がヒットしたとき、小説化の誘いがあったが断った」と、以前ピノキオピーが生放送で話していた)。

おまけだけでけっこうな分量になってしまったが、お楽しみいただけたなら嬉しい。

*1:2014/12/30発行の画集『OSOBA』「eight hundred」より"正直、当時から、安易に人が死ぬネタはあまり好きではなかったのですが、なっとくPさんの「物理屋のサヨナラ」を聴いた際、甚く感動し、自分も「死」をテーマに腑に落ちるようなものを作れるのか挑戦したくなり、このような曲を作りました"

【随時更新】ピノキオピーインタビューアーカイブ

創作者のインタビューは、あとになって当時彼もしくは彼女が何を考えていたかの貴重な資料になるが、一覧を作るなどして記録に留めようとする人は少なく、特にWeb記事は散逸しやすい。

そこで、ウェブ / 紙媒体で発表された、ピノキオピーの歴代のインタビュー / アンケート / 対談 / 鼎談 / 座談をまとめた。

出版/公開順、筆者既読のものは簡単な内容や感想つき。分かる範囲でライター/インタビュアー名も記載。

リンク切れのネット記事は各自Wayback Machineに入れて閲覧ください。
すべて筆者調べです。ここにない情報をご存知の方、感想、苦情などおありの方は、この記事のコメント欄もしくは筆者Twitterまでお知らせください。

情報はすべて2024/01/15現在のものです。

2010/07/24 歌謡曲ゲッカヨ 2010年 8, 9月号
初のインタビュー。音楽ルーツ、「eight hundred」など。数多あるメジャー音楽誌のなかで、いち早くボカロに賭けたゲッカヨの熱意が溢れる。全1ページ。

2011/10/21 VOCALOIDをたのしもう Vol.7 (ヤマハムックシリーズ 121)
インタビュー。他のPと一緒に「注目ユーザー」として紹介。音楽活動、「マッシュルームマザー」など、当たり障りのない一問一答。全1ページ、筆者私蔵。

2011/10/25 Gekkayoボーカロイドfan Vol. 3 (ブティックムックno.972)
おにゅうPとの対談。おにゅうPとの出会い、「祝ってやる」、創作のスタンスなど。初の本人画像(顔出しなし)。全2ページ。

2012/09/28 No.300 ピノキオP (ボーカロイダーズ)
http://vocaloiders.com/1741/
初のWebインタビュー。音楽活動、日常のこと、機材など。つかみどころのない文。リンク切れ。

2013/03/02 ボカロP生活(PHP
インタビュー。音楽活動、日常、サイドプロジェクト「オーパーツソケット」、漫画「解散しちゃったバンド」など一問一答。本書全体として狂騒のボカロブームを体現しているというか、当時のオタクの悪いところがにじみ出ているというか。全4ページ、筆者私蔵。

2013/05/12 【VOCALOID OPERA】 "THE END" Artist Interview 【渋谷慶一郎初音ミク】 (初音ミクチャンネル, YouTube)

www.youtube.com

初の映像付きインタビュー。オペラ『THE END』のボーカロイド・プログラミング。10:16-11:32までおよそ1分間。

2013/05/17美術手帖 2013年 06月号
インタビュー。『THE END』、ルーツなど。全4ページ。

2014/02/18 初音ミク以前/以後──『MIKU-MIXTURE』ボカロP大座談会 (たかはしさとみ, kai-you)

kai-you.net

『MIKU-MIXTURE』参加ボカロPの座談。「ゴージャスビッグ対談」、ボカロシーンなど。

2014/03/27 VOCALOIDをたのしもう Vol.11 2014 EXTRA (ヤマハムックシリーズ147)
鬱Pとの対談。鬱Pとの出会い、「ゴージャスビッグ対談」。全4ページ。

2014/09/25 ボカロPのDTMテクニック100(リットーミュージック
ピノキオピー」に名義変更後初のインタビュー。作詞作曲、機材など技術的な話題。「ニナ」「スケベニンゲン」「ラブイズオノマトペ」「ありふれたせかいせいふく」など。全16ページ、筆者私蔵。

2014/12/03 ボーカロイドとフォークを繋ぐボカロP、ピノキオピーの正体とは (金子厚武, cinra)

www.cinra.net

初の仮面付きインタビュー。ルーツの話中心に、アルバム『しぼう』「すろぉもぉしょん」など。

2014/12/08 DTMマガジン 2015年 01月号
インタビュー。ルーツ、機材・調声など技術的な話、アルバム『しぼう』全曲解説。全2ページ。

2014/12/12 フォークと寓話、対極なボカロPの目指す先とは? sasakure.UK×ピノキオピー初対談 (山田井ユウキ, kai-you)

kai-you.net

sasakure.UKとの対談。ルーツ、ボカロシーン、アルバム『しぼう』など。

2015/03/17 ボカロPの中の人 (PHP)
インタビュー。ミクへの思い、アルバム『しぼう』全曲解説。初回限定盤付属オーディオコメンタリーの話の流れでARuFaの名も挙がる。全5ページ。

2015/05/21 週刊ファミ通
インタビュー。筆者未読だが、Web版を読めば十分かと思われる。

2015/06/19 世界の人へ“はじめまして”の気持ちを込めて。『初音ミク Project mirai でらっくす』アーティスト・ピノキオピーさんインタビュー (ファミ通.com)

www.famitsu.com

インタビュー。「週刊ファミ通」紙版の内容を補った完全版。ボカロへの思い、「はじめまして地球人さん」など。

2015/12/09 ピノキオピー、DJスタイルによる独自のステージ・パフォーマンス収めた自己紹介的ライヴ盤『祭りだヘイカモン』を語る (森朋之, Mikiki)

mikiki.tokyo.jp

インタビュー。ルーツ、『祭りだヘイカモン』など。

2015/12/09 謎の仮面を被るピノキオピー、ネットから飛び出し何を企んでる? (金子厚武, cinra)

www.cinra.net

MK-2同席でインタビュー。ライブ、アルバム『祭りだヘイカモン』など。

2015/12/14 異端のボカロPピノキオピー!独自のライブスタイルやルーツに迫る。(杉山仁, Qetic)

qetic.jp

インタビュー。ルーツ、ライブ、アルバム『祭りだヘイカモン』など。


2015/12/26 アナタのハジメテはなんですか? 人気ボカロP・DECO*27、Mitchie M、ピノキオピーの3人に「初めて聞いた楽曲」「◯◯なときに聴きたい曲」を聞いてみたぞ! (はるやん, カルラボ)
http://www.c-lab.link/nettrend/57717
アンケート。テーマ別の楽曲紹介。リンク切れ。


2016/1/8 DTMマガジン 2016年02月号
MK-2同席でインタビュー。ライブ、アルバム『祭りだヘイカモン』。全2ページ、筆者私蔵。


2016/7/8 DTMマガジン 2016年08月号
sasakure.UK、DECO*27との鼎談。ボカロP活動、「ハナウタ」「すきなことだけでいいです」「東京マヌカン」など。全6ページ。
アンケート。音楽活動、機材など。約0.5ページ。
筆者私蔵。


日付未詳 ARAMA! JAPAN Interviews: VOCALOID producer PinocchioP (ARAMA! JAPAN)

aramajapan.com

初の海外メディアインタビュー。『HUMAN』「きみも悪い人でよかった」「SAYONARA HUMAN」など。


2016/11/25 ピノキオピーのインタビュー和訳(てきとう) (やっている)

horkio118.hatenablog.com

前出インタビューの有志による和訳。リンク切れ。


2016/11/30 ピノキオピー、「人間の不完全さを許そう」とネット社会に訴える (金子厚武, cinra)

www.cinra.net

インタビュー。ライブ、『HUMAN』「動物のすべて」「Cryptid」「SAYONARA HUMAN」など。


【おすすめ】2016/12/02 ボカロ×肉声――異形のスタイルで突き進むピノキオピーとは何者なのか? (杉浦美恵, RO69)(現:rockinon .com)

rockinon.com

インタビュー。ルーツ、ライブ、『HUMAN』など。文体から香るロッキンオンジャパン
"『クソだ』って言いながら唐揚げ食って『美味しいなあ』って言うのは人間的にウソついてると思うんですよ。"

2016/12/05 (月)ニコラジ

live.nicovideo.jpインタビュー。タイムシフトはプレミアム会員のみ視聴可。筆者はリアルタイムで視聴したが内容を失念。おそらく『HUMAN』の話。

2017/08/31 初音ミク10周年特集|ボカロP 34人アンケート  (音楽ナタリー)

natalie.mu

アンケート。ボカロへの思い。


【おすすめ】2017/08/31別冊ele-king 初音ミク10周年――ボーカロイド音楽の深化と拡張 (しま, ele-king books)
インタビュー。ルーツ、ライブなど。全4ページ、筆者私蔵。
"「ボカロでしょ?」という壁をぶっ壊す"


2017/08/31 初音ミク 10th Anniversary Book (KADOKAWA)
DECO*27と対談。ボカロシーンなど。全4ページ。
アンケート。「すろぉもぉしょん」2ページ、「すきなことだけでいいです」2ページ。
筆者私蔵。

 

2017/09/15 PinochioP is Coming to Indonesia Comic Con 2017 (Indonesia Comic Con, YouTube)

www.youtube.com

2017/10/28-29に開催された”Indonesia Comic Con 2017”出演コメント。

 

2017/09/17 ピノキオピー / アニエラフェスタ in 白馬岩岳 / コメント★ (ANIERA Channel, YouTube)

www.youtube.com

2017/09/17に開催された”アニエラフェスタ in 白馬岩岳”出演コメント。


2018/11/16 ピノキオピーがAWAで選曲したプレイリスト『何度も聴いてる曲』を公開。「音楽を聴くのがより楽しくなりました」 (Makiko Kashio, AWA)

news.awa.fm初の顔写真付きインタビュー。当該プレイリスト選曲理由、曲作りなど。


2018/12/07 SOUND DESIGNER 2019年1月号
インタビュー。ルーツと機材まわりのこだわり。全2ページ。


2019/02/27 ピノキオピー、4thアルバム『零号』で“泥臭さ”を追求 ナゴム大槻ケンヂからの影響も語る (小野島大, Real Sound)

realsound.jp

インタビュー。ルーツ、ライブ、『零号』「ビューティフルなフィクション」「I. Q」など。


2019/03/09 SOUND DESIGNER 2019年4月号
インタビュー。『零号』での音作りや調声について技術的な話題。全2ページ。


【おすすめ】2019/03/19 ピノキオピー、思春期に「優しさ」を学んだ大槻ケンヂとご対面 (金子厚武, cinra)

www.cinra.net

大槻ケンヂとの対談。ルーツ、ボカロシーンなど。オーケンは話が濃く、相手への投げかけもいちいち核心を突いており、ここでしか語られない言葉をピノキオピーから引き出している。

"大槻:正直に言っちゃうけど、今回対談のお話をいただいて、「ボカロ、息長いな」って思ったの。一時期は本当にすごかったけど、最近はデモテープをボカロで作る人とかがいて、そういうところで落ち着いたのかなって思ってたんだよね。

ピノキオピー:最近は本当にそんな感じだと思います。新しくボカロをはじめる人もまだいますが、ずっと続けてる僕は残党みたいなもんで。"


2020/04/02 ピノキオピー氏 インタビュー:ボカロと人間をつなぐ VocalSynth 2 (Rock oN)

www.miroc.co.jp

インタビュー。機材、曲作りなど。


2020/08/05 ピノキオピー様 TASCAM VL-S3BT MIKU/RIN LEN スペシャルインタビュー (TASCAM JAPAN)

tascam.comインタビュー。当該製品のレビュー。

2020/11/05 初音ミク「マジカルミライ 2020」特集 ピノキオピーインタビュー (倉嶌孝彦, 音楽ナタリー)

natalie.mu

インタビュー。ボカロへの思い、「愛されなくても君がいる」など。


2020/12/05 ナナヲアカリ「七転七起」座談会 (倉嶌孝彦, 音楽ナタリー)

natalie.mu

ナナヲアカリ、かいりきベア、煮ル果実との座談。「オトナのピーターパン」、ボカロシーンなど。


2020/12/07 ピノキオピー×はるまきごはん×シャノン──ボカロP3世代が語る文化の盛衰 (ヒガキユウカ, kai-you)

kai-you.net

はるまきごはん、シャノンとの鼎談。ボカロシーン、「ボカコレ」など。

2020/12/09 「The VOCALOID Collection」特集第2回 ボカロ曲アンケート

natalie.mu
アンケート。ボカロ曲3選。

2020/12/17 ピノキオピーさんの初音ミク観 未来に向けて (朝日新聞GLOBEプラス編集部, YouTube)

www.youtube.com

 

インタビュー。「愛されなくても君がいる」「君が生きてなくてよかった」「ボーカロイドのうた」「10年後のボーカロイドのうた」など。40分に及ぶ超ロングインタビュー。企画に関わった全ての人に一ファンとして感謝。


2021/02/16 ピノキオピーの原点は教室で描いていた漫画 つんく♂が人気ボカロPを徹底解剖! (つんく♂, note)

note.com

2021/02/17 「自信曲ほど聴かれない」悩める人気ボカロPに、つんく♂が徹底解説! (つんく♂, note)

note.com

つんく♂との対談。前編は活動のきっかけ、作詞法。後編はヒット曲の作り方など。

 

2021/03/03 ピノキオピー特別対談①:DECO*27と語り合う“ボカロの過去・現在・未来” (北野創, Real Sound)

realsound.jp

DECO*27との対談。ボカロシーン、『寿』など。


2021/03/25 ピノキオピー特別対談②:クリプトン佐々木渉氏と考える“初音ミク”と“ボカロシーン” (柴那典, Real Sound)

realsound.jp

佐々木渉との対談。ボカロシーン、『寿』など。


【おすすめ】2021/04/02 ピノキオピー特別対談③:ARuFaとの会話から探るアイデアを生み出すモチベーション (黒田隆憲, Real Sound)

realsound.jp

ARuFaとの対談。曲作り、「さんさーら!」など。記事全体がARuFa色に汚染されている。ボケまくるARuFaに付き合い、ちゃんとツッコむピノキオピー。レーベルメイトとしての信頼関係を感じる。
"ARuFa:すみません、今メチャクチャお茶こぼしちゃって聞いてなかったので、もう一回言ってもらっていいですか?

ピノキオピー:二回言うのはしんどいですね。"


2021/06/23 【ピアプロTV】クリエイタートーク Full ver.『ゲスト:ピノキオピー』【初音ミク】 (初音ミクチャンネル, YouTube)

www.youtube.com

インタビュー。ルーツ、曲作り、『ラヴ』など、一問一答に近い形式。27分の超ロングインタビュー。


2021/06/25 ピノキオピーインタビュー (KARENT)

karent.jp

前出インタビューの続き。「MIKU EXPO Digital Stars 2021 Online」「セカイはまだ始まってすらいない」など。

【おすすめ】2021/08/13 ピノキオピー、初音ミクを通して表現した“愛 (北野創, Real Sound)

realsound.jp

インタビュー。『ラヴ』について。
"前に「君が生きてなくてよかった」(2017年)で、初音ミクにとって「愛」は音と記号でしかなくて、ただそれを言わされているだけということを書いたんですね。でも、その初音ミクというある種空虚な存在から「愛」がちゃんと伝わってきたり、本当の「愛」が生まれたりする。そこにおもしろさを感じるし、初音ミクという「愛」を理解していない存在を通して、「愛」をテーマにしたアルバムを作れたこと自体に意味はあるのかもと思いましたね。"

2021/08/31 週刊ニコニコインフォ 第51号 (週刊ニコニコインフォチャンネル, ニコニコ生放送)

live.nicovideo.jp

インタビュー。27:30-1:16:30あたり。ニコニコ動画とのかかわり、『ラヴ』、ルーツ、曲作りなど。
2021/09/17 【ゲスト:ピノキオピー】自分最高だなって根拠のない自惚れも大事【週ニコ#51】 (ニコニコ, ニコニコ動画)

www.nicovideo.jp

上記インタビューのダイジェスト動画。
2021/09/22 漫画家を目指していたボカロP・ピノキオピー、活動の原点や影響を受けた作品を振り返る 新人ボカロPへの助言や今後の活動についても言及 (ニコニコニュース オリジナル)
news.nicovideo.jp

上記インタビューのダイジェスト記事。

2021/09/02 #コンパス エンジョイ部【木属性】リアルにぶっとばす回 (#コンパス 戦闘摂理解析システム, ニコニコ生放送)

live.nicovideo.jp

インタビューとバラエティ番組風企画。05:15-1:56:35まで2時間近く出演。一問一答、音楽活動歴、「リアルにぶっとばす」など。

2021/09/07 【repo】匹诺曹P的人生哲学 (THU次世代, weibo)

mp.weixin.qq.com2021/03/21に行われた「匹诺曹P的人生哲学」のレポ(中国語)。清華大学のサークル、次世代动漫社が主催したピノキオピーとのオンライン交流会。記事にはピノキオピーが語った内容が記録されている。ルーツ、ボカロへの思い、中国語圏でピノキオピーが「匹老板」と呼ばれる理由など。筆者は中国語が読めず、Google翻訳を用いたため、理解が不十分な箇所があると思われる。

2021/10/13 『プロセカ』1周年記念特集 #2 ピノキオピー (コロコロオンライン)

corocoro.jp

インタビュー。『セカイはまだ始まってすらいない』、音楽活動のきっかけなど。

2021/10/15 3組のボカロPが語る『キメラ』 (ヒガキユウカ, Real Sound)

realsound.jp

一二三との対談。「サクラノタトゥー」、「ボカコレ」など。

2021/10/16 ボカコレステーション~2021 Autumn~【Day2】 (ニコニコエンタメチャンネル, ニコニコ生放送)

live.nicovideo.jp

インタビュー。1:38:50-1:48:30の約10分間。ミクへの思い、ミュージックビデオなど。アーカイブタイムシフト予約者のみ視聴可能。

2022/03/12 DECO*27×ピノキオピー、ボカロ全盛時代に問う“個性の在り方” 世間と接続するために必要なバランス感覚 (ふくりゅう, Real Sound)

realsound.jp

DECO*27との対談。楽曲の相互批評、ボカロシーン、DECO*27「アニマル」リミックス。

2022/04/29 ピノキオピー×えいりな刃物トークショー (超ボカニコ2022)

live.nicovideo.jp

えいりな刃物との対談。1:45:00-2:10:30。「こんにちは、ARuFaです。」「ラヴィット」「ノンブレス・オブリージュ」MV制作。アーカイブタイムシフト予約者のみ視聴可能。

2022/05/06 夜光音楽スペシャル ボカロフェス2022(NHK総合)

www.nhk.or.jp

スタジオでトーク。上の映像は収録の模様の一部。リンク切れ。筆者未視聴。

 

2022/07/25 サウンド&レコーディング・マガジン 2022年9月号

インタビュー。調声について。実際の調声例がSoundCloud視聴可能。全2ページ。

 

2022/07/27 ボカロPとVOCALOID ピノキオピーさん編 〜初音ミクが持つ「心ここにあらず感」〜 (VOCALOID SHOP)

www.vocaloid.com

インタビュー。音楽活動のきっかけ、ミクへの思い。リンク切れ。

 

2023/02/24 【Ado × ピノキオピー対談】スペシャルムービー (Ado, YouTube)

www.youtube.com

Adoとの対談。「アタシは問題作」、Adoに対する解釈。

 

2023/03/09 【#まるごとミクの日】ミクの日ラジオ with ピノキオピー (プロジェクトセカイ カラフルステージ! feat. 初音ミク, YouTube)

www.youtube.com

インタビュー。ミクへの思い、「セカイはまだ始まってすらいない」、「愛されなくても君がいる」。

 

2023/05/15 【ピノキオピー】カラオケで盛り上がったおススメ機能とは!?【JOYSOUND】 (JOYSOUNDエンタメch. , YouTube)

www.youtube.com

インタビュー。一問一答。「神っぽいな」、『META』、「甘噛みでおねがい」MV、カラオケ関連。

 

2023/05/17 ボカロP出身者の活躍は、ちょっと他人事。“神っぽいな”のバズを経たピノキオピー、新作『META』を語る (金子厚武, KOMPASS)

kompass.cinra.net

インタビュー。2020年代のボカロシーン、「神っぽいな」、「転生林檎」、「エゴイスト」。

 

2023/05/18 ピノキオピーがフルアルバム『META』を携え、ワンマンライブを開催!彼の追い求める理想の表現について紐解くインタビュー! (沖 さやこ, DI:GA ONLINE)

www.diskgarage.com

インタビュー。『META』とタイトルトラック、「神っぽいな」、「MIMIC」。

 

【おすすめ】2023/05/24 ピノキオピー「皮肉を言ってマウントを取ってやろう!という気持ちはない」 「神っぽいな」から『META』に通じる楽曲の本質 (北野創, Real Sound)

realsound.jp

インタビュー。『META』全曲解説。

”昔は「伝える」ということをサボっていたというか、自分だけがわかっていればいいという気持ちが強くて。時間が経るにつれて、「この言葉でこう伝わってほしい」という気持ちがどんどん芽生えて、なるべくわかりやすく届けることを意識するようになりました。”

2023/05/25 Sound & Recording Magazine 2023年7月号

インタビュー。音作り、ミク調声。全6ページ。

2023/05/26 ピノキオピーが「いまハマっていること」 (沖 さやこ, DI:GA ONLINE)

www.diskgarage.com

インタビュー。『ラヴィット!』と朝食。

 

2023/06/09 ピノキオピーの「初ステージの思い出」(沖 さやこ, DI:GA ONLINE)

www.diskgarage.com

インタビュー。初期のライブスタイル。

 

2023/06/20 ピノキオピー インタビュー『ニコニコ超会議2023』ライブ使用機材と音作りの変化を語る (鹿野水月, plug+)

plugplus.rittor-music.co.jp

インタビュー。『超ボカニコ2023』、音作りの技術的な話題、「匿名M」、「META」。

 

2023/12/15 言葉の達人~伝えるための作詞術~ (歌ネット)

www.uta-net.com

一問一答形式のインタビュー。作詞論。

 

2024/01/15 ピノキオピー「神っぽいな」実は元々違うタイトルだった!?代表曲をご本人ががっつり解説【はじめて聴く人のためのインタビュー】(曽我美なつめ, ニコニコニュースORIGINAL)

originalnews.nico

インタビュー。作曲活動のきっかけ、「神っぽいな」、「転生林檎」、「すろぉもぉしょん」、ボカロシーン。

 

おまけでピノキオピー関連の好きな記事を紹介したり、雑多に書いています。そちらもよかったらどうぞ。

jandroid.hatenablog.com